スポーツ

原英莉花らを輩出したジャンボ尾崎ゴルフアカデミー 緊迫の「セレクション会」に密着

ジャンボ尾崎の前で打てるのはアイアン、ドライバー、アプローチのたった15球(各5球)。テスト生の緊張が伝わってくる

ジャンボ尾崎の前で打てるのはアイアン、ドライバー、アプローチのたった15球(各5球)。テスト生の緊張が伝わってくる

 近年、女子ゴルフ界を席巻しているのが、ジャンボ尾崎(76)の愛弟子である「ジャンボ軍団」だ。そんな彼女たちが切磋琢磨し、成長を遂げたのがジャンボ主宰の「ゴルフアカデミー」。今年も未来の原英莉花(24)や西郷真央(21)を目指す若者たちがその門を叩くべく緊迫の「セレクション会」に参加。その現場に密着した。

男女6人のプロが誕生

 男子国内ツアー最多の94勝の尾崎将司(76)が主宰する「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」。2018年6月に設立したNPO法人「JUMBO・スポーツ・ソリューション」の活動のひとつとして、プロゴルファーを本気で目指すジュニア選手に、「プロゴルファーと同じ環境」で練習できるようにしようという“ゴルフ虎の穴”である。

 ジャンボ軍団専用練習場は、千葉市内の1万坪の敷地に283ヤードのドライビングレンジ、パッティンググリーン、アプローチグリーン、練習用バンカー、クラブ工房、食堂があるクラブハウスに加え、18Hのショートコースまである。

 ここで練習するアカデミー生は5期60人。これまで原英莉花、西郷真央など4人の女子プロ、2人の男子プロが誕生しているほか、ジュニア大会や大学選手権の優勝者やツアーの「ローアマ」を獲得する選手などを輩出している。

 その厳しい入会テストは毎年2月に行なわれる。6期生を選ぶ今年も2月に3回開催され、書類選考を通過した中学3年から高校3年生までの23人(男子6人、女子17人)がジャンボの前で球を打った。最終回の2月11日には男子2人、女子5人が参加した。

「素振り」は重要な審査

 打席の真後ろにジャンボが座り、まずアイアン(男子5I、女子7I)を5球打つ。これが一巡すると、続いてドライバー、80ヤードのアプローチを5球ずつ打っていく。そして、最後にジャンボが考案したシャフトの先に空気抵抗を発生させる羽根がついた素振り練習器具を10回連続でフルスイング。テストはこの4つだけ。

「ミドルアイアンでスイングの完成度、ドライバーではパワーを確認する。あとはクラブコントロールと基礎体力だな。ゴルフはトータルスポーツだからすべてにおいて平均点を取らないといけない。あと今の若い子は素振りの文化がないからね。連続で振らせるとその子(のゴルフ)が見えてくる」(ジャンボ)

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談
ヨグマタ相川圭子 ヒマラヤ大聖者の人生相談【第24回】現在70歳。自分は、人に何かを与えられる存在だったのか…これから私にできることはありますか?
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン