当初、桑田サンが自ら手紙を書いて各メンバーに想いを伝え、バンドが結成されたのも有名なお話。そのお手紙は、桑田サンがいかに五郎サンの音楽活動を「よく知っている」、つまり、隅々まで見聞きしていらしたことがわかる内容だったことに五郎サンは驚かれたそうです。たとえば、五郎サンは著名なギタリスト、ラリー・カールトンさん(75才)をアルバムのミュージシャンとして迎えたことがあるのですが、それも桑田サンはご存じだったし、セッション中も五郎サンにギターのコードについて質問されたりしたのだとか。そんな最新のエピソードをファンの皆さんに、ごく自然なトークで伝えてくださる五郎サン。

 コール&レスポンスを再現してくださるひとときがあったり、タオル以外のグッズでも汗を拭く“お遊び”があったりと独演会的な要素もちりばめられたコンサートでした。

 髪や肌にもまったく衰えが感じられなければ、スタイルも変わらず。昔は自虐的に“短足”エピソードで笑いをとることもありましたが、目の前にいらした五郎サンはスタイルが抜群の王子さまでした。

 帰りがけには奥さまの三井ゆりサン(54才)とお目にかかることもできました。彼女がまだ番組のカバーガールをしていた頃、私は駆け出しの放送作家として仕事をご一緒していたことがあります。

 大物歌手のコンサートや舞台で、和服をお召しになって関係者の皆さんへのご挨拶に立つ奥さまを大勢見てきましたが、この日、三井サンがお召しになっていたのはスタッフTシャツ。首から入館証を下げ、胸にはスタッフシールを貼り、「私はもうすっかり裏方で……」と微笑みながら、バンドメンバーの楽器搬出に立ち会っていらしたのです。長女でピアニストの佐藤文音さん(20才)のご活躍も含め、改めて五郎サンはお幸せなのだと思いました。ずっとずっと素敵な歌を聴かせてくださいね。野口五郎サン、67才のお誕生日おめでとうございます。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2023年3月16日号

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