世耕弘成氏(時事通信フォト)
記者B:いいや、そもそも岸田総理が本当にG20への外相出席が重要と考えていたら、官邸が参院側を説得して林外相を行かせるべきなのに、そうした認識がなかった。安倍政権では国会中に野党を説得して甘利明・経済再生相をTPP交渉のために海外に派遣した。安倍さんが生きていたら、この体たらくを見てボロクソに言うだろう。
記者A:そうなると麻生さんはピエロ。副総理時代から、予算審議で閣僚が一日中国会の答弁席に縛り付けられる慣行に不満を漏らしていた麻生さんとしては、G20発言は「野党が行かせなかった」という批判のつもりだったのだろうが、フタを開けると自分が支えている岸田政権、自民党が原因だったのだから、振り上げた拳の下ろしどころに困っている。
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ロシアのウクライナ侵攻から1年が過ぎ、世界でエネルギー問題や食糧危機が深刻化、日本でもその煽りで物価高騰が止まらず、国民生活を苦しめている。そうしたウクライナ問題が協議される5月の広島サミットは世界から注目されているが、議長の岸田首相はこのありさまだ。これで日本は、世界は、広島サミットは大丈夫なのか。
(了。第1回から読む)
※週刊ポスト2023年3月24日号
