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千眼美子「幸福の科学」広告塔としての存在感が薄れつつある現状 総裁の急逝でどう変わるのか

千眼美子

千眼美子こと女優の清水富美加

 宗教法人「幸福の科学」の創始者で総裁の大川隆法氏(享年66)が急逝したことで、後継者問題に注目が集まっている。現在、最有力候補として名前が挙がるのは、大川氏より29才年下の妻である紫央さん(37才)だという。

 そして、後継者争いとともに、気になるのが教団と深くかかわってきた芸能人の今後だ。かつては小川知子(74才)が、『フライデー』の教団記事に対する抗議活動の先頭に立つなど、広告塔の役割を担ってきた。

「しかし、最近は幸福の科学が発行する雑誌に執筆する程度で、目立った活動はありません」(教団関係者)

 そんな小川に代わって、世間の大きな注目を浴びたのが、「千眼美子」こと女優の清水富美加(28才)だった。

 彼女は2008年、14才で芸能界デビュー。女子中高生ファッション誌の専属モデルとして人気を集め、2011年には福士蒼汰(29才)主演の『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)に出演。2015年にはNHK連続テレビ小説『まれ』で土屋太鳳(28才)演じるヒロインの同級生役で一躍ブレークした。

 だが、映画『暗黒女子』と『笑う招き猫』に主演し、女優として絶頂を迎えていた2017年、突然、幸福の科学の『守護霊インタビュー』で大川氏が彼女の名を挙げたことで、世間は騒然となった。

「その直後、彼女は『仕事を辞めて出家します。幸福の科学のために働きたい』と言い、所属事務所との契約を終了しました。彼女は両親が熱心な信者で、いわゆる“宗教2世”。出家騒動の際には周囲の“洗脳ではないか”という指摘に“洗脳上等だよ”、“洗脳されてるのではなく、されるのを選んだ”と語るなど、強い信仰心を示していました」(宗教ジャーナリスト)

 大川氏に千手千眼観世音菩薩に由来する「千眼美子」という法名を与えられた彼女は、出家後は教団製作の映画で主演を務めるなど、新たな教団の広告塔として活動してきた。

 しかし、近年は広告塔としての存在感が薄れつつあったという声も聞こえてくる。「幸福の科学」を長年取材してきたジャーナリストの藤倉善郎氏がこう話す。

「映画製作でも大川氏の意向が強く反映されますが、そのなかで千眼さんの出番が減ったり、主役ではなかったりと、昔ほど“看板女優”ではないように見えます。詳しい事情はわかりませんが、大川氏が彼女への興味を失いつつあったのかもしれません」

 では大川氏の死によって、千眼の立場はどう変わるのか。藤倉氏が続ける。

「ただ、千眼さんは外部に対しても知名度があります。教団内において重要な人物であることは変わらないでしょう。

 教団には芸能スクールもあり、大学ではないですが『ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ』には芸能系の人材養成コースもある。千眼さんはそこに所属する信者にとって象徴的な存在。今後、大川氏の後継者との関係が深まれば、教団の中で再び存在感を増す可能性もあります」

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