芸能

【追悼】坂本龍一さん “茶色く汚れたブリーフ”でコントに出ても、不変だった“世界のサカモト”の評価

(時事通信フォト)

闘病を続けていた坂本龍一さん(時事通信フォト)

 音楽家の坂本龍一さんが3月28日に亡くなった。71歳だった。イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)としての活動や映画音楽において世界的に高く評価されただけでなく、1990年代にはダウンタウンとの交流によって、音楽界とお笑い界に大きなインパクトを残した。

 大のお笑い好きだった坂本さんは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の観覧に行ったことがあったという。それを知ったダウンタウンの松本人志が、トークの中で“世界のサカモトのプロデュースで全米デビューをする”とボケで発言したところ、それが実現。1994年に、坂本さんプロデュースでダウンタウンの変名ラップユニット“GEISHA GIRLS”が結成され、シングル『Grandma Is Still Alive』でデビュー。翌年にはアルバム『THE GEISHA GIRLS SHOW -炎のおっさんアワー』がリリースされた。

 さらに、坂本さんは当時フジテレビ系で放送されていた『ダウンタウンのごっつええ感じ』にゲスト出演。松本がアホなヒーロー“アホアホマン”を演じる「AHO AHO MAN」というコントに、アホアホマンの兄貴分“アホアホブラザー”として、お尻の部分が茶色く汚れたブリーフを履いた姿で登場した。このブリーフの汚れは、坂本さん自身がつけたものだったという。エンタメ事情に詳しいライターの大塚ナギサ氏はこう話す。

「坂本さんというと、東京芸術大学の大学院修士課程を卒業しており、“教授”というニックネームもあり、アカデミックなイメージが強いかもしれません。しかし、本当に幅広い様々なジャンルとの関わりを持ち、お笑いもまたそのひとつだったと言えるでしょう」(以下同)

1980年代からお笑いとコラボをしていた

 1980年代のYMOは、お笑いとの接点が多かった。1980年には、ラジオDJユニットのスネークマンショーとコラボした『増殖』というアルバムが大ヒット。また、1982年には、YMOの3人で『THE MANZAI』(フジテレビ系)に出演し、“トリオ・ザ・テクノ”という名前でトリオ漫才を披露した。そのほか、『オレたちひょうきん族』にも出演している。1983年には映画『戦場のメリークリスマス』でも共演しているビートたけしのシングル『TAKESHIの、たかを くくろうか』の作曲を担当している。

関連記事

トピックス

今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・イメージ 写真はいずれも当該の店舗、販売されている味噌汁ではありません)
《「すき家」ネズミ混入味噌汁その後》「また同じようなトラブルが起きるのでは…」と現役クルーが懸念する理由 広報担当者は「売上は前年を上回る水準で推移」と回答
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン