芸能

『日向坂で会いましょう』ディレクターが明かす“オードリーと日向坂46の関係性”【連載・てれびのスキマ「テレビの冒険者たち」】

日向坂46のメンバーのバラエティへの対応力は高い

日向坂46のメンバーのバラエティへの対応力は高い

 バラエティ番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)では、MCを務めるお笑いコンビ・オードリーと日向坂46の間に築かれている独特な関係性を垣間見ることができる。例えば、乃木坂46の冠バラエティ番組のMCを務めるバナナマンは“公式お兄ちゃん”と呼ばれているのに対して、日向坂46の場合は、若林正恭が春日俊彰を“公式ド変態”と半ば一方的に呼んでいる。

 また、オードリーは収録外では相方や共演者との会話の一切を試みず、日向坂46のメンバーに対しても同様であった。しかし、昨年放送の特番『じゃないとオードリー』(テレビ東京)でのあるドッキリの企画から関係性が変化してきていると『日向坂で会いましょう』ディレクターの関谷司氏は語る。関谷氏に現在のオードリーと日向坂46の信頼関係について訊いた。

 聞き手は、『1989年のテレビっ子』『芸能界誕生』などの著書があるてれびのスキマ氏。テレビ番組の制作者にインタビューを行なうシリーズの第4回【前後編の後編。前編から読む】。

 * * *

オードリーと日向坂46の関係性は“女子校に男子校の2人が紛れ込んだ”イメージ

日向坂のメンバーと同じ目線で楽しむMCのオードリー

日向坂のメンバーと同じ目線で楽しむMCのオードリー

『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)でもっとも特徴的なのは、オードリーの存在だろう。

 アイドル番組を作る際、バラエティ番組に不慣れなアイドルをサポートするために芸人がMCにつくことが多い。たとえば、乃木坂46による『乃木坂って、どこ?』、『乃木坂工事中』(ともにテレビ東京)のMCを歴任したバナナマンは彼女たちの“公式お兄ちゃん”と呼ばれているし、『アイドリング!!!』(フジテレビ)で教師のように厳しくバラエティの技術や精神を叩き込んだバカリズムと番組出身の朝日奈央らの絆は現在でも揺るぎない。

 だが、オードリーの立ち位置は、他のこうしたMCとは少し違う。「教える」というような上の立場を取らず、彼女たちと同じ目線に立って一緒に楽しんでいるように見える。演出を担当する関谷司はこう語る。

「どっちかって言うと、同級生くらいの感じで始まった気はしましたね。もちろん一定の壁はありましたけど。僕としては“公式お兄ちゃん”と思ったことはないし、本人たちが“公式ド変態”といえばそうなんだろうし、定義はないですからね。精神年齢が一緒で遊んでいるみたいな感覚。本当に“女子校に男子校の2人が紛れ込んだ”みたいなイメージ。

 ただ最近はふたりとも子供が生まれたからか、ちょっとだけ変わってきた気がします。優しくなりましたね。春日さんが空き時間もメンバーと喋るようにもなってフォローが増えた気がします」

関連キーワード

関連記事

トピックス

おぎやはぎ・矢作兼と石橋貴明(インスタグラムより)
《7キロくらい痩せた》石橋貴明の“病状”を明かした「おぎやはぎ」矢作兼の意図、後輩芸人が気を揉む恒例「誕生日会」開催
NEWSポストセブン
豊昇龍
豊昇龍が8連勝で単独首位なのに「懸賞金」は1敗の大の里のほうが400万円超も多い!? 指定本数の増加で「千秋楽までにさらに差が開く可能性がある」の指摘も
NEWSポストセブン
イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
「一体何があったんだ…」米倉涼子、相次ぐイベント出演“ドタキャン”に業界関係者が困惑
NEWSポストセブン
エドワード王子夫妻を出迎えられた天皇皇后両陛下(2025年9月19日、写真/AFLO)
《エドワード王子夫妻をお出迎え》皇后雅子さまが「白」で天皇陛下とリンクコーデ 異素材を組み合わせて“メリハリ”を演出
NEWSポストセブン
“CS不要論”を一蹴した藤川球児監督だが…
【クライマックスシリーズは必要か?】阪神・藤川球児監督は「絶対にやったほうがいい」と自信満々でもレジェンドOBが危惧する不安要素「短期決戦はわからへんよ」
週刊ポスト
「LUNA SEA」のドラマー・真矢、妻の元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《大腸がんと脳腫瘍公表》「痩せた…」「顔認証でスマホを開くのも大変みたい」LUNA SEA真矢の実兄が明かした“病状”と元モー娘。妻・石黒彩からの“気丈な言葉”
NEWSポストセブン
世界陸上を観戦する佳子さまと悠仁さま(2025年9月、撮影/JMPA)
《おふたりでの公務は6年ぶり》佳子さまと悠仁さまが世界陸上をご観戦、走り高跳びや400m競走に大興奮 手拍子でエールを送られる場面も 
女性セブン
起死回生の一手となるか(市川猿之助。写真/共同通信社)
「骨董品コレクションも売りに出し…」収入が断たれ苦境が続く市川猿之助、起死回生の一手となりうる「新作歌舞伎」構想 自宅で脚本執筆中か
週刊ポスト
インタビュー時の町さんとアップデート前の町さん(右は本人提供)
《“整形告白”でXが炎上》「お金ないなら垢抜け無理!」ミス日本大学法学部2024グランプリ獲得の女子大生が明かした投稿の意図
NEWSポストセブン
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《ハワイ別荘・泥沼訴訟を深堀り》大谷翔平が真美子さんと娘をめぐって“許せなかった一線”…原告の日本人女性は「(大谷サイドが)不法に妨害した」と主張
NEWSポストセブン
須藤被告(左)と野崎さん(右)
《紀州のドン・ファンの遺言書》元妻が「約6億5000万円ゲット」の可能性…「ゴム手袋をつけて初夜」法廷で主張されていた野崎さんとの“異様な関係性”
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)の“過激バスツアー”に批判殺到 大学フェミニスト協会は「企画に参加し、支持する全員に反対」
NEWSポストセブン