拝謁の後は同席したメダリスト仲間たちと再会し、しばし“プチ同窓会”を楽しんだという髙橋さん。皇宮警察の楽団による演奏が流れる中、ほかの出席者との交流にもいそしんだそう。
「皆さんに『(決勝戦を)観ました、応援しています』と笑顔で話しかけていただき、ようやく緊張がほぐれました。でも今度は、慣れない着物姿で立ちっぱなしでいたせいか、どっと疲れが押し寄せてしまい(笑い)、4時間ほどの滞在で会場を離れました。もう二度とない機会だろうから、もっといろいろ観察しておけばよかったかな」
あれから6年、髙橋さんは競技を引退し、結婚。現在は女の子のママとして育児に奮闘中だ。ただし、バドミントンへの情熱は消えたわけではなく、故郷の奈良に小学生を対象としたスクールを開校、次世代の育成にも力を注いでいる。
「ここから金メダルをとって園遊会に招待される選手が生まれるよう、私も頑張ります」
【プロフィール】
髙橋礼華(たかはし・あやか)/1990年4月19日奈良県生まれ。松友美佐紀選手との「タカマツペア」で日本人初の世界ランキング1位を達成。リオデジャネイロオリンピックでは、日本バドミントン界悲願の金メダルを獲得した。2020年に引退し、バドミントン界の更なる発展のために尽力を続けている。
※女性セブン2023年5月25日号