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英カミラ王妃、戴冠式で着用の王冠から外した“いわくつきのダイヤモンド” 手にした者が不幸になるジンクス

2時間の儀式を終え、バッキンガム宮殿のバルコニーでお手振り(写真/AFP=時事)

2時間の儀式を終え、バッキンガム宮殿のバルコニーでお手振り(写真/AFP=時事)

 イギリスのチャールズ国王の戴冠式が、現地時間の5月6日に行われた。エリザベス女王以来、70年ぶりとなる戴冠式の会場となったウエストミンスター寺院には約2000人に及ぶ招待客が参列。その中には秋篠宮ご夫妻のお姿もあった。

 戴冠式でカミラ王妃が授けられたのは、1911年のジョージ5世の戴冠式で、チャールズ国王の曽祖母にあたるメアリー王妃が着用した王冠だった。

「過去の戴冠式では、王妃は新しい王冠を作っていましたが、カミラ王妃は持続可能性と効率性を意識して、代々伝わる王冠を選んだそうです。

 もともとメアリー王妃の王冠には、とあるダイヤモンドがはめ込まれていました。ところが、そのダイヤモンドが“いわくつき”なのです。カミラ王妃は迷ったようですが、結局、別の宝石に差し替えて王冠を着用することにしたそうです。言い伝えを恐れて、忌避したのではないかとささやかれています」(現地メディア関係者)

 そのダイヤモンドの名は「コ・イ・ヌール」。ペルシャ語で「光の山」を意味するという。『コ・イ・ヌール 美しきダイヤモンドの血塗られた歴史』(東京創元社)の訳者・杉田七重さんが解説する。

「コ・イ・ヌールは、かつて権力の象徴として、インドのムガル帝国の皇帝やシク王国のマハーラージャなど、さまざまな統治者の手を経てきました。ところが、なぜかコ・イ・ヌールを手にした者は、凄惨な悲運に見舞われてきたというジンクスがあるのです。

 盲目になった者、遅効性の毒を盛られた者、熱して溶かした鉛を頭に注がれた者、自身の係累や護衛によって暗殺された者……枚挙にいとまがありません。コ・イ・ヌールを輸送していた軍艦内でコレラが蔓延し、乗組員を苦しめたこともあります」

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