国内

【トー横とは何だったのか「前編」】「ハウルの右腕」元ホストでセクシー男優はなぜ「殺すぞ!カス」で逮捕される事件を起こしたのか

ハセベ被告のSNSの投稿(画像を一部加工してあります)

ハセベ被告のSNSの投稿(画像を一部加工してあります)

 日本一有名な歓楽街に、新たなランドマークが誕生した。4月、東京・新宿にオープンした『東急歌舞伎町タワー』は、映画館やライブハウスといったエンターテイメント施設やホテルで構成された地上48階、地下5階建ての超大型施設だ。その足元に広がるのが、歌舞伎町の住人や行き場のない若者の“たまり場”としてここ数年で大きく知名度を上げた「トー横」だ。華々しく開業した“新シンボル”を目当てに国内外の老若男女が歌舞伎町を訪れる一方、そこから見下ろされる広場の住人には、大きな変化が起きていた――歌舞伎町の住人たちを取材した著書『ホス狂い~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~』を持つノンフィクションライターの宇都宮直子氏が、前後編でレポートする。その前編をお届けする。

 * * *

「お願いがあるんです。今度裁判なんですけど着る服がなくって。僕がモデルをやっていたアパレルの社長に連絡して、ジャージを差し入れるよう伝えてくれませんか?」

 そう語るのは「インフィニティ」ことハセベ・フェルナンデス・マルコス被告(36才)だ。ハセベ被告は今年2月、東京・歌舞伎町のコンビニエンスストアで店員を「殺すぞ!カス!」などと恫喝したとして威力業務妨害などの疑いで逮捕されていた。東京拘置所のアクリル板越しの彼は、トレードマークの肩までの金髪に、蛍光カラーの派手な模様の入ったジャージ姿。長身を丸めるように縮めながら、こちらの目をまっすぐに見て、時には聞き取れないほどの早口でまくしたてるようにしゃべる。

 彼はかつて「トー横」の有名人だった。

 トー横広場は、新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズが入るビルの横の路地、シネシティ広場のこと。2019年頃から若者たちが集まって酒を酌み交わし、2020年にもなると、未成年たちを巻きこんだ事件が多発、社会問題化するようになっていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗・首相と政策が近い保守政党が自民党の“反高市”候補に刺客を立てる可能性も(時事通信フォト)
《政界再編のきっかけとなる総選挙》保守政党が自民党内の“反高市”候補に刺客 高市首相を中心に維新、参政、日本保守党などが新たな保守勢力結集に向かう動き
週刊ポスト
宮崎あおいと岡田准一の円満な夫婦仲(時事通信)
《女優・宮崎あおいと4児の子育て》岡田准一「週6ジム通い」の柔術ライフを可能にする“夫婦円満”の秘訣
NEWSポストセブン
佐藤輝明とはいえ“主力”で起用されるとは限らない
《WBC侍ジャパン》阪神・佐藤輝明の不安要素 控え起用が濃厚で、前回大会の山川穂高や牧原大成と重なる立ち位置 憧れの大谷翔平から“どんな影響を受けるのか”も重要に
週刊ポスト
中国のインフルエンサーであるチョウ・ユエン(46)(SNSより、現在は削除済み)
「カラダでX字を描くの」 “性教育の達人”中国美熟女インフルエンサーが5億円超を稼いだ“過激セミナー”の内容とは《性産業を取り巻く現地の厳しい環境》
NEWSポストセブン
高市早苗総裁(時事通信フォト)
《高市氏が自民党総裁になることが天の最大の願い》統一教会内部文書「TM特別報告」に記されていた高市早苗首相の“評価”と旧安倍派への“4つのおねだり”
NEWSポストセブン
ガールズバー店長の鈴木麻央耶容疑者(39)とその右腕、田野和彩容疑者(21)
【写真入手】「1週間おなじ服で、風呂にも入らせずに…」店員にGPS持たせ売春、性的暴行も…ガルバ店長・鈴木麻央耶容疑者(39)の「“裸の王さま”ぶり」
NEWSポストセブン
フリースタイルスキー界のスター、アイリーン・グー選手(時事通信フォト)
《腹筋ビキニ写真が“完璧すぎる”と評判》年収35億円の中国美人アスリート(22)、“キス疑惑密着動画”で〈二面性がある〉と批判殺到した背景【ミラノ冬季五輪迫る】
NEWSポストセブン
愛娘の死後、4年間沈黙を続けている俳優の神田正輝
《沙也加さんの元カレに神田正輝は…》「メディアには出続けたい」 “本音” 明かしたホスト転身・前山剛久の現在と、ヒゲを蓄えた父親が4年間貫く愛娘への静かなる想い 
NEWSポストセブン
事故現場は内閣府から約200mほどの場所だった(時事通信、右のドラレコ映像はhirofumiさん提供)
《公用車が追突するドラレコ映像》“幹部官僚2人”が乗った車両が火花を散らし…現場は内閣府からわずか200m、運転手は直前の勤務状況に「問題なし」報道【9人死傷事故】
NEWSポストセブン
発信機付きのぬいぐるみを送り被害者方を特定したとみられる大内拓実容疑者(写真右。本人SNS)
「『女はさ…(笑)』と冗談も」「初めての彼女と喜んでいたのに…」実家に“GPSぬいぐるみ”を送りアパート特定 “ストーカー魔”大内拓実容疑者とネイリスト女性の「蜜月時代」
NEWSポストセブン
お騒がせインフルエンサーのリリー・フィリップス(Instagramより)
《目がギンギンだけどグッタリ》英・金髪インフルエンサー(24)が「これが“事後”よ」と“ビフォーアフター”動画を公開 地元メディアは「頼んでもない内部暴露」と批判
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市「改憲」爆弾と「石破茂中道入り」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市「改憲」爆弾と「石破茂中道入り」ほか
NEWSポストセブン