国内

「維新と小池都知事が手を組み政権交代」のシナリオ浮上 自民党非主流派巻き込み保守再編の可能性も

維新と小池都知事が手を組むまさかのシナリオも!?(時事通信フォト、共同通信社)

維新と小池都知事が手を組むシナリオも!?

 勢い増す西の「維新」が、国政に野心を抱く東の“女帝”とともに倒閣運動に出る──かつての薩長同盟を彷彿とさせるような動きが今、政界にあるという。対立していた両者にとって共通の敵が「岸田自民」ならば、あながち与太話とは言い切れない。

政権奪取を狙う

 統一地方選で躍進した日本維新の会は5月14日の党大会で馬場伸幸・代表の再任を決め、次期総選挙では全選挙区に候補者擁立を目指す方針を掲げた。

 維新はもはや「政界第3極」などではない。自民党にとって政権の座を脅かす存在となりつつある。その動向は岸田文雄・首相の解散戦略にまで影響を与えている。首相側近の1人が語る。

「次の総選挙まで時間を与えると、維新の勢いがますます強くなってしまう。官邸でも維新の準備が整わないうちに解散を急ぐべきという声が強まっている」

 現在、維新の国会勢力は衆院41、参院21の第3党だ。ホームページで国会議員の候補者を大々的に募集しているものの、今すぐ解散となれば全国289選挙区すべてに候補者を立てるのは簡単ではない。だから維新の議席増を抑えるために選挙を急げというのだ。

 維新側も首相の早期解散を警戒している。藤田文武・幹事長はこんな挑発的な言い方で牽制した。

「われわれは解散までに時間があったほうが候補者をたくさん立てられる。もし早く解散を打ってくるなら、自民と公明による『維新つぶし』だと捉えさせてもらう」

 解散・総選挙をめぐる岸田首相と維新の神経戦が続いているのだ。そうしたなか、永田町を激震させる情報が流れ出した。

「維新が小池百合子・東京都知事と手を組み、次の総選挙で一気に政権交代に持ち込む」というものだ。政治ジャーナリスト・角谷浩一氏は「ありうるシナリオ」と指摘する。

「維新は勢いがあるといっても、カリスマ指導者だった橋下徹氏に加え、松井一郎・前代表も引退した。跡を継いだ馬場代表や共同代表の吉村洋文・大阪府知事はまだ全国区の知名度とはいえず、総選挙で世間を大きく惹きつけるほどの存在にはなっていない。そこで、自民党を振り回す力を持つ“大型爆弾”の小池氏を選挙の看板にすれば、国民の関心を一気に集めることができる」

関連記事

トピックス

サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《総スカン》違法薬物疑惑で新浪剛史サントリー元会長が辞任 これまでの言動に容赦ない声「45歳定年制とか、労働者を苦しめる発言ばかり」「生活のあらゆるとこにでしゃばりまくっていた」
NEWSポストセブン
「第42回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された佳子さま(時事通信フォト)
《ヘビロテする赤ワンピ》佳子さまファッションに「国産メーカーの売り上げに貢献しています」専門家が指摘
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《エプスタイン事件の“悪魔の館”内部写真が公開》「官能的な芸術品が壁にびっしり」「一室が歯科医院に改造されていた」10代少女らが被害に遭った異様な被害現場
NEWSポストセブン
香港の魔窟・九龍城砦のリアルな実態とは…?
《香港の魔窟・九龍城砦に住んだ日本人》アヘン密売、老いた売春婦、違法賭博…無法地帯の“ヤバい実態”とは「でも医療は充実、“ブラックジャック”がいっぱいいた」
NEWSポストセブン
初の海外公務を行う予定の愛子さま(写真/共同通信社 )
愛子さま、インスタに投稿されたプライベート感の強い海水浴写真に注目集まる “いいね”は52万件以上 日赤での勤務をおろそかにすることなく公務に邁進
女性セブン
岐路に立たされている田久保眞紀・伊東市長(共同通信)
“田久保派”の元静岡県知事選候補者が証言する “あわや学歴詐称エピソード”「私も〈大卒〉と勝手に書かれた。それくらいアバウト」《伊東市長・学歴詐称疑惑》
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「少女を島に引き入れ売春斡旋した」悪名高い“ロリータ・エクスプレス”にトランプ大統領は乗ったのか《エプスタイン事件の被害者らが「独自の顧客リスト」作成を宣言》
NEWSポストセブン
東京地裁
“史上最悪の少年犯罪”「女子高生コンクリート詰め事件」逮捕されたカズキ(仮名)が語った信じがたい凌辱行為の全容「女性は恐怖のあまり、殴られるままだった」
NEWSポストセブン
「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路とは…(写真/イメージマート)
【1500万円が戻ってこない…】「高級老人ホーム」に入居したある70代・富裕層男性の末路「経歴自慢をする人々に囲まれ、次第に疲弊して…」
NEWSポストセブン
橋幸夫さんが亡くなった(時事通信フォト)
《「御三家」橋幸夫さん逝去》最後まで愛した荒川区東尾久…体調不良に悩まされながらも参加続けていた“故郷のお祭り”
NEWSポストセブン
麻原が「空中浮揚」したとする写真(公安調査庁「内外情勢の回顧と展望」より)
《ホーリーネームは「ヤソーダラー」》オウム真理教・麻原彰晃の妻、「アレフから送金された資金を管理」と公安が認定 アレフの拠点には「麻原の写真」や教材が多数保管
NEWSポストセブン
”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン