スポーツ

成績ボロボロの藤浪晋太郎 練習嫌い、人の話を聞かない、遅刻魔……問題児を叱れる意外な人物

藤浪晋太郎

厳しい局面を迎えた藤浪(写真・時事通信フォト)

 今季からメジャーリーグで戦うアスレチックスの藤浪晋太郎(29才)が、異国の地でもがいている。オープン戦では3勝を上げて開幕ローテーションに入ったが、初先発となる4月1日のエンゼルス戦で2回1/3で8失点と滅多打ちをくらうと、2戦目以降も、

・4月8日 4回1/3 5失点
・4月15日 6回0/3 3失点
・4月22日 2回1/3 8失点

と、結果はボロボロ。現在は中継ぎでチャンスを与えられているが、毎試合のように失点を繰り返し、現地では“史上最悪の先発投手”“2023年で最悪の契約”などと言われている。

 大阪桐蔭高校時代には、エースとして甲子園春夏連覇を達成し、ドラフト1位で地元・阪神に入団。1年目から3年連続で2ケタ勝利を上げ、ゆくゆくは虎の大エースになるものと思われたが、4年目以降は期待を裏切る成績が続いた。そして今、アメリカでも苦しんでいる。その理由の1つとされるのが“練習嫌い”だ。

「プロ入り後、順調なスタートを切った藤浪ですが、その後の低迷への予兆はありました。2年目の時、同僚の能見篤史から、『練習量が30代の僕と同じ』と苦言を呈され、メッセンジャーからも手抜きを指摘された。オフにバラエティ番組に出演した際、『高校の練習はしんどかった。プロの練習はめちゃくちゃラク』と話し、ファンを呆れさせたこともありました。

 今年2月には、1年早くメジャーに渡った鈴木誠也(カブス)が、記者に『晋太郎、“練習短っ”って言ってませんでしたか?』と尋ねる場面もありました。鈴木によれば、メジャーのキャンプは練習時間が非常に短く、自分で練習方法を模索しないと、いくらでもラクが出来てしまう。藤浪が戸惑わないようにという親切心からのアドバイスですが、同学年の親友は藤浪の“サボり癖”を知っていたのでしょう」(野球ライター)

 また、「人の話を聞かない」というのも、藤浪を語る上での1つのキーワードだ。

「かつてOBの江夏豊が古巣を指導した際、江夏はキャッチボールの大切さを説きましたが、『藤浪だけはまったく耳を貸さなかった』と語っています。藤浪が阪神にいた時、投手コーチとして面倒を見たのは山口高志、中西清起、久保康生、香田勲男、金村暁、福原忍などでしたが、ちゃんと話を聞いたのは新人時代の中西と、現役時代から何かと目を掛けてくれていた福原ぐらい。同僚のメッセンジャーから『コーチの助言に耳を傾けるべし』と、叱咤されたこともありました。

 野村克也氏は『お手本となるピッチャーの教えにもっと耳を傾けなさい』『阪神にはメッセンジャーという素晴らしいお手本がいる』とボヤいていましたし、落合博満氏も『ランニング不足。下半身が弱い』と指摘しましたが、本人に響いた様子はナシ。OB、コーチ、同僚……誰の話も聞かないということです」(同上)

 さらに致命的だが、素行にも問題がある。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン