定番のコーナーも次々と生まれている

進行役ではなく「プレイヤー」側でのオファーだったという神田愛花

「宇宙人みたいな発想」の神田愛花

 MCを務めるハライチのパートナーには神田愛花が起用されている。彼女は元NHKアナウンサーだが、進行役ではなく、神田本人が明かしているように最初から「プレイヤー」側でのオファーだったという。

「神田さんってやっぱりクレイジーなんですよ。クレイジーって表現はあまりよくないから、『突拍子もない』って言い換えたりするんですけど、やっぱりクレイジー。僕はそういう人が好きなんです。

 MCの3人とも勘が良くて、1を言ったら、5をわかってくれるから、打ち合わせも早い。それと、僕は私服にこだわりがある人も好き(笑)。ハライチは2人ともそう。『アウト×デラックス』をやっていたんで、その経験でわかるんですけど、こだわりのある人ってちょっと変じゃないですか(笑)。偏見が面白い。

 神田さんも変な偏見があって宇宙人みたいな発想をするから、台本に書けないようなことを言ってくれるんですよね。それが『IPPON女子グランプリ』(『まっちゃんねる』)で世の中に広まった。

 しかもNHK出身だから知的。『クレイジー』『偏見』『知的』と脳内で検索したら神田さんがヒットしたということですね。進行役はアナウンサーがやってくれるんで、僕の好きな神田さんの可能性を最大限活かすにはプレイヤーだなと思ってオファーしました」

岩井と神田が偏見をぶつける「ぽいぽいトーク」

 そんな岩井の毒っ気と、神田のクレイジーな発想、そして澤部のMC力が化学反応を起こしているのが、ゲストトークコーナーである「ぽいぽいトーク」だ。「~っぽい」というゲストに対するイメージを本人にぶつけるのだが、岩井と神田の2人はさながら『IPPONグランプリ』かのようにその場で、偏見に満ちたイメージをフリップに書いていく。聞かれたことのない角度からの質問にゲストも新しいトークの引き出しを開けていくのだ。

「5曜日あるんで、1個くらいは通しの企画がないと統一感はないと思って、ベタですけどゲストトークしかないなと。でも打ち合わせの時間を作れない可能性もあるし、『その話題NGです』とか、他の番組でも話しているようなゲストが話しやすいトークをしてもらうのも嫌だったんで、極論、打ち合わせ無しでフラッと来てやれるフォーマットはないかって考えたんです。

 それで思い出したのは、もう誰もおぼえてないと思いますけど『キャンパスナイトフジ』でやったコーナーの『クイズ!オレ何系?』。内容は『麻雀でフリテンする系』といった自分自身を『○○系』と説明した出題者のフリップの内容を当てるクイズ。いわば偏見を言う大会なんですけど、それが面白かった記憶があったんです。それを『~っぽい』に変えてやっただけですね。

 実際にゲネプロでやってみたら、最初は岩井さんと神田さんにはフリップをそれぞれ3枚くらいしか渡してなかったんですけど、その時に『IPPONグランプリ』やってるみたいってポロッとおっしゃったのでフリップを10枚くらい増やしたんです(笑)。神田さんをあの位置にして良かったなって思いましたね」

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