スポーツ

完全復活間近の元SMAP森且行 復帰を支えた「接触事故当事者オートレーサー」の献身

奇跡の復活劇を支えた人物とは(共同通信フォト)

奇跡の復活劇を支えた人物とは(共同通信フォト)

 オートレーサーで元SMAPの森且行(49)が完全復調に向けて順調に歩みを進めている。5月18日に川口オートで行われた12レースでは優勝戦に出場。予選、準々決勝、準決勝をすべて2着にまとめ、復帰後の初優勝を狙ったが優勝戦では惜しくも3着に敗れた。

 レース中の事故で骨盤骨折の重傷を負い、一時は歩行も困難な状態になった森。2年3か月のブランクを経た4月の復帰戦から1か月ほどしか経っていないことを考えれば驚異的な成績と言えるだろう。

 レース復帰を果たした森には、陰で支え続けた「パートナー」がいる。同じオートレーサーで、ライバルでもある新井恵匠(38)だ。

「2019年にG1を勝っており、S級と呼ばれるランク上位に位置する選手です。彼の愛車の名前がミタケというんですが、由来は前に在籍した会社の名前だそうで、そのくらい義理堅く人柄も良い。ファンからも愛される選手です」(スポーツ紙記者)

 森と新井の深い関係は2年4か月前、2021年1月24日の事故当日から始まっている。

 その2か月前の2020年11月3日、森はオートレースで最も歴史が古く、ハンデがないことから「実力ナンバーワン決定戦」とも言われる日本選手権で優勝していた。森はオートレーサー転身当初から日本選手権での優勝を目標として公言してきたが、ランキング上位3人の選手の厚い壁があった。

 ところが2020年の日本選手権では、準決勝で当時ナンバーワンだった青山周平がフライングで決勝出場の権利を失うアクシデント。決勝ではナンバー2、3の鈴木圭一郎と荒尾聡が競り合って接触しまさかの双方落車。虎視眈々と優勝を狙う位置に付けていた森が事故を避け抜け出し、悲願の優勝を遂げた。わずかなチャンスを見事にモノにした、鮮やかな優勝劇だった。

「森選手の優勝は夕方のニュースや翌日の新聞でも大きく取り上げられ、元メンバーの中居正広さんや木村拓哉さんもお祝いのコメントを寄せたことから、オートレースに久々に注目が集まり、業界の人間も大喜びでした。森は女性ファンを呼べる選手で、大きなレースのCMに起用されていました。ボートレースに比べて売り上げが伸び悩むオートレース界で、森選手の日本選手権優勝は久々の明るいニュースとなりました」(オートレースを主催するJKA関係者)

関連記事

トピックス

ビエンチャン中高一貫校を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月19日、撮影/横田紋子)
《生徒たちと笑顔で交流》愛子さま、エレガントなセパレート風のワンピでラオスの学校を訪問 レース生地と爽やかなライトブルーで親しみやすい印象に
NEWSポストセブン
鳥取の美少女として注目され、高校時代にグラビアデビューを果たした白濱美兎
【名づけ親は地元新聞社】「全鳥取県民の妹」と呼ばれるグラドル白濱美兎 あふれ出る地元愛と東京で気づいた「県民性の違い」
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン
『ルポ失踪 逃げた人間はどのような人生を送っているのか?』(星海社新書)を9月に上梓したルポライターの松本祐貴氏
『ルポ失踪』著者が明かす「失踪」に魅力を感じた理由 取材を通じて「人生をやり直そうとするエネルギーのすごさに驚かされた」と語る 辛い時は「逃げることも選択肢」と説く
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン