芸能

既婚・出産経験が解禁されたミス・ユニバースを支えるナショナル・ディレクター・美馬寛子氏の想い

ミス・ユニバース・ジャパンのナショナル・ディレクターとして運営を統括する美馬寛子氏

ミス・ユニバース・ジャパンのナショナル・ディレクターとして運営を統括する美馬寛子氏

 世界3大ミスコンのひとつとして有名なミス・ユニバース。SNSでのフォロワーは群を抜いて多く世間の関心の的を集める点で世界一のミスコンといえる。常に新しい女性像を掲げ、2023年大会からは、70年以上の歴史で初めて婚姻歴や出産経験のある女性も参加できるようになった。ミス・ユニバース・ジャパンのナショナル・ディレクターとして運営を統括する美馬寛子氏に、今世界的に求められる女性像とは何かを聞いた。

 * * *

求めるのは「伝えるためのコミュニケーション力」

「知性や内面の美を尊重し、特に期待しているのがリーダーシップ力です。今の日本を象徴する若い女性リーダーを発掘して育成し、女性の活躍を世界へ発信したい。『自分たち女性の声を届けてほしい』と未来を託せる、真のリーダーを期待しています」

“真の女性リーダー”を発掘するにあたり、その基盤作りとしてミス・ユニバースの世界大会事務局も大きな決断に踏み切った。

「2023年大会から、参加資格として婚姻歴や出産歴の有無が問われないことになりました。妊婦の参加も可能です。毎年、事務局から各国のナショナル・ディレクターへどこを改善していくべきか大会の運営についてアンケートがあり、そこで決定されました。これは70年以上のミス・ユニバースの歴史上、画期的な変化であり、あまたあるミスコンテストの中で私たちが先陣を切って変革に取り組んだことに、誇りを持っています。

 大会の会場へお子さんを連れてきてもOKなのか、その場合はどんな補助が運営として必要になるのか、ミス・ユニバースに輝いて世界を回る時に子連れでは難しいので、1歳、2歳の幼子を置いて母親が1年間家を空けることを世間はどう見るのか──。決断するにあたって、想定されるバリアを世界各国のナショナル・ディレクターで話し合いました。

 そこで着目したのが21歳といわれる初産年齢の世界平均です。ミス・ユニバースの年齢的な応募資格は今年だと『1月1日時点で18歳以上28歳未満』です。21歳で学びながら、あるいは働きながら、母親として頑張っている女性が世界にはたくさんいます。また、ミス・ユニバースが求めるリーダーとしての存在意義のひとつに“すべての女性の声をどうすくい上げるか”という働きがあります。女性リーダーの本質を考えれば、婚姻歴や出産歴を理由に排除する意味が見当たらなかったのです」

 そうした変化を受け、日本の事務局でもリーダー発掘のアプローチに新しい動きがあった。

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン