◆「減刑は求めない」
被害者のAさんとも乱倫パーティで知り合ったという。Aさんも事件後、『週刊女性PRIME』の取材に応じ、伊藤被告と乱倫パーティで知り合ったことを認めている。また,
Aさんは伊藤被告から恨まれた理由については、伊藤被告との交際に至らなかったこと、伊藤被告の知人とAさんが2人で会おうとしているのではないかと疑われたことを挙げている。
面会中、Aさんへの話になると伊藤被告は強い恨みを見せた。2人の間で起きたトラブルについて「つかなくていい嘘や私や周囲の人間関係をかき乱す言動が多く、関わったことを後悔したほどでした。何度も関係を切ると言っても向こうからコンタクトをとってきたりするので、離れようにも離れることができない男でした」と自身の主張を繰り返した上で、「私が東京に来て仲良くなった友達が(2人のトラブルに)巻きこまれるのではないかと思った」などと、友人や乱倫パーティの参加者らとの関係が壊れることを恐れているようだった。「犯行は自分1人で決めた」という伊藤被告だが、何が一線を超えるきっかけだったのか。
「実は5月8日から知り合いのツテで就職が決まってました。これから新しい仕事も始まって心も新たにというタイミングだったんですが、いつもAのことが頭をかすめたんです。私の未来が脅かされるんじゃないかと強迫観念みたいな感じになってました。それが嫌だったんです」
自分の環境が変わる前、これまでの恨みを晴らすために刺した──伊藤被告の発言からは犯行への短絡的な理由が窺えた。
ついに面会中、Aさんへの謝罪の言葉は聞こえず。最後に伊藤被告はこう言い切った。
「私が刺したことで警察の方に迷惑をかけたり、周りの友達に心配させたりしたことは申し訳ないと思ってます。殺人未遂の刑が決まったら5年の実刑になることももちろん承知してますし、減刑は求めてないし、決まったままの量刑を受け入れます」