秋篠宮ご一家も例外ではなく、佳子さまの誕生日写真のほか、ご一家揃っての写真や2020年10月、結婚前の小室眞子さんと佳子さまがチェキで自撮りするツーショットなど、数々の写真撮影をこのA氏が担ってきたとされる。ただ、皇族の場合、一般の家庭のように気軽にカメラマンに声をかけ、撮影を依頼することはできない。
「撮影した写真や動画の著作権や肖像権を厳密に管理するためにも、実質的には秋篠宮家からの依頼でも、A氏は宮内庁からの嘱託という形式になっているはず。もちろん、宮内庁はA氏について、安心して撮影を任せられる人物で、安易に皇族とのやり取りを口外しないと判断したうえでのことでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
実はこれまで、宮内庁が提供する皇族の写真を誰が撮影しているのかはベールに包まれてきた。
「宮内庁が公開する写真には、誰が撮影したかのクレジットが入りません。毎年の皇室カレンダーも同様です。むしろ、撮影者の個性が出ないような写真を意図的に撮影し、提供してきたと言えるでしょう。
ただA氏の写真は、これまでの皇室の写真とは趣が異なります。従来の皇室らしさから離れ、秋篠宮家や各皇族方の独自のイメージを築きあげようとしているようにも見えるほどです。昨年の佳子さまの誕生日写真が公開されたときには『おひとりだけライティングがぜんぜん違う。誰が撮っているのか』と一部で話題になっていました」(前出・宮内庁関係者)
秋篠宮家がA氏を起用したのは2020年前後とみられている。ちょうど、眞子さんの結婚問題や悠仁さまの進学問題で、秋篠宮家が注目されていた時期である。そうした状況にあっても、仲睦まじいご一家であることを世間に示し、印象を刷新するような雰囲気の写真が必要だったのだろうか。A氏に対しては、紀子さまも全幅の信頼を寄せているという。
「紀子さまは、カメラマンを変えたことで写真がいきいきと明るい雰囲気になったと喜んでいらっしゃいます。ここ最近のご一家の写真で見られる、お召し物の色みを統一したリンクコーデも、紀子さまとA氏とで色遣いや構図などのプランを練られているようです。A氏は佳子さまからの信頼も厚いようで、それが自然な笑顔にも結びついているのでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)
今後も、秋篠宮家の節目に公開される写真は、A氏に任されることになりそうだ。一方で、天皇ご一家の写真は、従来どおりの手順で手配されたカメラマンが撮影し続けているという。
「天皇家では従来、宮内庁を通じて光学機器メーカーなどに嘱託カメラマンの派遣を依頼してきました。そのカメラマンが記録の意味も込めて、陛下のお田植え、雅子さまの養蚕などの撮影を担ってきたのです。
これまでも皇族が個人的なつながりでカメラマンに撮影を依頼するケースがなかったわけではありませんが、秋篠宮家は皇太子殿下待遇の皇嗣家のお立場なのです。ある程度自由のきく宮家とは違い、天皇家と同様な姿勢が求められます。お誕生日写真についても、天皇家と同じように宮内庁を通じて依頼したカメラマンでは、なぜいけないのでしょうか」(別の皇室ジャーナリスト)