国内

抗争と関係?無関係? 頻発する暴力団関係者が被害に遭う事件が示す「どこで誰に狙われるかわからない」ヤクザ稼業の特殊性

流布している映像は防犯カメラによるものだと言われている(イメージ)

流布している映像は防犯カメラによるものだと言われている(イメージ)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、このところ続いた暴力団関係者が被害に遭う事件から鮮明になったヤクザ稼業の特殊性について。

 * * *
 6月に入り、LINEに2本の動画が暴力団関係者から送られてきた。2023年4月22日、兵庫県神戸市のラーメン店で、六代目山口組3次団体である湊興行の余嶋学組長が射殺された時のものだという。

 1本は黒の長袖シャツに黒のズボン、黒の帽子をかぶった男がビルのドアから入っていく映像だ。映し出された角度から、店のドア前に設置された防犯カメラの記録だとわかる。すぐに中から「ドンドン」という音がしてドアが開くと、先ほどの男が何事もなかったかのように落ち着いた様子で出て行った。黒のメガネをかけ、右耳辺りにはイヤホンらしきものが垂れ下がっていた。その間、わずか40秒ほどだ。

 もう1本はその20分ほど後とされる映像で、消防隊員が黒の半そでシャツの男性を店の前に用意したストレッチャーに乗せ、搬送する時のものだ。ぐったりした男性は、消防隊員に心臓マッサージされるが反応はない。こちらは30秒弱の映像だ。どちらもNEWSポストセブン「【心臓マッサージの場面も】六代目山口組ラーメン店組長射殺 事件直後のヒットマン映像が出回る」で、詳しい様子が報じられている。

 この動画は引退した暴力団組長にも回っていた。黒ずくめの外見に慌てることなく落ち着いた様子、射殺するまでわずか数十秒ということから、NEWSポストセブンをはじめ、いくつかのメディアがプロのヒットマンの可能性を示唆していた。そこで元組長に話を聞くと、現代ビジネスの「【独自】ラーメン店長の組長射殺動画を検証したら、犯人があの連続ヒットマンか…六代目山口組が騒然」(2023年6月8日公開)の記事を差し出した。「落ち着いた手口から暴力団関係者だと踏んでいるが、この記事はよく調べているよな」と感心している。

関連記事

トピックス

(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン