かねてより猿之助容疑者は、歌舞伎の名門「澤瀉屋」のリーダーとして演目の決定からキャスティングに至るまで、絶大な力を持ってきた。古典歌舞伎だけにとどまらず、新作歌舞伎や現代劇まで自ら興行を仕掛けてきたことで、影響力は一門内のみならず、現代劇の俳優や裏方スタッフにまで及んだ。女性セブンでは、猿之助容疑者がその影響力を背景にパワハラ・セクハラを繰り返したきたことを報じていた。
一般の人ならば罰せられることでも、周囲に手厚く守られて見逃されてきた猿之助容疑者は、若い頃から周囲にたびたびこんな言い方をしてきたという。
「俺は特別な存在だ。何をしても許されるんだ」
自殺ほう助罪の刑事罰は「6カ月以上7年以下の懲役または禁錮」とされている。6月中旬公開予定の出演映画『緊急取調室THE FINAL』は公開延期を発表。そして、7月に予定されていた監修舞台や写真展なども中止されている。あの一夜の出来事を受けて、猿之助容疑者のインスタのコメント欄には歌舞伎復帰を願うコメントなど、数々の応援する声が寄せられていたが、それも遠のいてしまった。
※6月27日10時45分、市川猿之助容疑者が逮捕されたため、タイトルと本文を一部修正しました。
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