MCを務める中居正広
これまでの放送で出演したのは、香取慎吾さん、上沼恵美子さん×北川景子さん、安藤サクラさん×トータス松本さん、岡田准一さん×広末涼子さん、小栗旬さん×千鳥・大悟さん、郷ひろみさん×古舘伊知郎さん、さだまさしさん×有村架純さん、伊藤英明さん×佐久間宣行さん、石川佳純さん×野口聡一さん、内田篤人さん×さまぁ~ず、とにかく明るい安村さん×ゆりやんレトリィバァさん、柄本明さん×古田新太さんの計24人。
各ジャンルのトップクラスを集めたものの、初回の香取さん以外は、特番時代の甲本ヒロトさん×菅田将暉さん、布袋寅泰さん×新庄剛志さん、長渕剛さん×千鳥・大悟さんほどの「放送前のインパクトや放送後の反響は得られていない」という現実があり、これが「レギュラー化は難しいのでは」という声が挙がる理由の1つでしょう。
ただそれでも、「香取さん、上沼さん、岡田さん、小栗さん、北川さん、有村さんらがいるから、わずか11回の放送でも十分豪華な“未公開×総集編”になる」という計算が成立します。また、6年ぶりの共演を果たした中居正広さんと香取慎吾さんの未公開パートがあり、「トークだけで1時間30分も収録した」ことが明かされていたことも、早い段階での“未公開×総集編”につながったのでしょう。
TBSの大作『VIVANT』がスタート
しかし、それ以上に大きい背景として推察されるのは、16日にTBSのドラマ『VIVANT』がスタートし、「初回108分SP」が放送されること。同作には、堺雅人さん、阿部寛さん、二階堂ふみさん、松坂桃李さん、役所広司さんという主演級俳優5人がそろい踏みするほか、『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』『ドラゴン桜』などを手がけた福澤克雄監督が演出に加えて初めて原作も手がける、文句なしの大作です。
2月末の制作発表後も、林遣都さん、小日向文世さん、濱田岳さん、竜星涼さん、檀れいさん、坂東彌十郎さんなど計40人超の出演俳優が発表されたほか、驚かされたのはモンゴルロケ。モンゴルに約250名のキャストとスタッフ、3000頭以上の馬、ラクダ、ヤギ、ヒツジなどを集め、約1000キロを縦断しながら2か月半のロケを行ったことが明かされるなど、1クールのドラマとしては前代未聞のスケールだったのです。
地上波での放送を超えて海外配信での成果を見据えた大作であり、さらにTBSは「ジャンル、物語、登場人物などのほとんどを放送当日まで伏せる」という異例のPR戦略で人々の期待感を高めてきました。これほどの大作を相手に「通常放送では厳しいのではないか」と考えても不思議ではないのです。