中高年以上のシングルの男性にとって、女性と出会うためにどうすればいいかが大きな問題だ。そこで選択肢となるのが「マッチングアプリ」だ。SNSでの交流に慣れている若者向けのもの、と思うなかれ。年齢や相手との理想の関係(恋人、茶飲み友達、趣味の仲間)など需要に合わせて様々なアプリが登場しており、なかにはシニアの出会いに向いているサービスもある。情報サイト「マッチングアプリ大学」編集長の白崎萌氏が言う。

「大手のサイトであればいいわけではなく、例えば60歳以上なら年齢が高めの利用者層をコンセプトにするアプリを中心に選ぶといい。男性の場合、マッチング後の女性とのやり取りに数千円程度の月額料金が必要なケースがほとんどで、お金がかかるからといって怪しいワケではありません」

 現在、男女とも中高年のマッチングアプリ利用が増えているという。

「今年2月の弊社の調査で、60代の男女100人に『過去5年以内に恋人・結婚相手・パートナーと出会った場所』を聞いたところ、1位が職場、2位がマッチングアプリでした。中高年の利用が増えた背景には、シングルマザーのタレント・新山千春さんがアプリで出会った年下男性との交際が報じられたこと(2022年4月)が大きい」(同前)

 またコロナ禍を通じ、マッチングアプリなどオンラインに出会いを求める流れが自然にできていたという。白崎氏のアドバイスのもと、シニア層向けと思えるアプリの概要を表に示した。

「例えば、30代以上限定の恋活・婚活アプリであるアンジュは、再婚相手を探す目的での利用が多い印象です。ただ、50代以上の利用者も多く、シニア層でもマッチングしやすい傾向にあります。熟年向けの出会い・婚活を掲げるパートナーズですが、どちらかというと恋活目的の利用者が多いようです。最初から1つに絞らずに複数のアプリを利用することで、出会いの機会創出につながります」(白崎氏)

 まずはいくつかを選んで無料登録し、最もマッチング数の多かったサービスに絞って課金する流れが効率的だという。

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