簡潔に、ポジティブに
大事なのは目当ての相手とマッチングするためのコツを掴むことだ。
「登録する写真や自己紹介がかなり大事です。自撮りせず、撮り慣れた方やプロに撮ってもらい、数枚は載せましょう。弊社が調査したところ、顔全体のわかるもの、全身が写っているものなど最低でも2?3枚は用意すると、マッチング率が高くなるとの結果があります。笑顔は必須です」
自己紹介については、「仕事」「家族」「趣味」「求める出会いのタイプ」「性格」など4~5つの話題を盛り込むとマッチング率が高まる。反対に、「病気や経済的な困窮などのマイナスに捉えられかねない話題は自己紹介では避けるほうが無難」(白崎氏)という。マッチング後に重要になるのは「信頼感」だ。
「女性側は出会う男性が信頼しても大丈夫か不安に感じている人が多い。ちゃんとしている男性なのか、軽い体の関係を求めているだけなのかを探りつつ考えています。『この人ならちゃんと付き合える』と判断してもらわない限り、実際に会うところまではいけないことが多いので、メッセージのやり取りでは真剣にパートナーを探していることが伝わる真面目な会話、誠意のある対応が基本的な前提です」(同前)
こうしたコツを押さえて、実際に女性とのマッチングを成功させた68歳のSさんが語る。
「自己紹介には自分の仕事や趣味、性格はもちろん、『ランチをしたい』『お茶をしたい』と安定感のある誘い文句とともに、『40代以上の女性』『ぽっちゃりさん』など求める相手について簡潔かつポジティブに書きます」
これまで複数の女性と“出会って”きたというSさん。最初から「会おうよ」とは伝えず、メッセージのやり取りが始まって数ターン目まで進んだところで会う約束を取りつけるのが成功の秘訣だという。
「趣味の話で盛り上がっても、長くやり取りするとダラダラ先に進まず自然消滅してしまう可能性が高い。気をつけるべきは、食事やお茶を『条件付きで』と言う女性。その条件とはお金のことです」(同前)
前出・白崎氏が最後に心構えについて語る。
「アプリでぼったくりバーに連れて行くなどの被害が発生しています。若い相手からの誘いには罠もあるので、冷静な目で大人のお付き合いから始めるのが無難でしょう」
当然ながら注意点はあるわけだが、うまく活用すれば新しい出会いへの第一歩になりそうだ。
※週刊ポスト2023年7月21・28日号