MLBでの史上初となる日本人ホームラン王へ向けてギアを上げている大谷翔平(29)。だが、所属するロサンゼルス・エンゼルスの調子はピリッとしない。他球団はそんな大谷にラブコールを送るが、どのチームにもメリット・デメリットはある。それぞれの移籍先候補のリスクとは?
本人も移籍願望?
「Come to Seattle!!(シアトルに来て!)」。7月11日、イチローも所属したマリナーズの本拠地T-モバイル・パークで行なわれたMLBのオールスター戦。大谷の打席では異例の“ラブコール”が球場を包んだ。
後半戦開始後も3試合連続ホームランをかっ飛ばすなど絶好調の大谷。世界中の野球ファンの注目がこの男の「去就」に集まるのは当然だろう。
MLBのトレード期限は8月1日(日本時間2日午前)だ。スポーツ紙デスクが語る。
「後半戦のスタートダッシュに失敗したエンゼルスはプレーオフ進出に黄信号が灯り、『ワイルドカードで当落線上のチームへのトレード』という噂が再燃。ただ大谷の性格上、少なくとも自らトレードを志願してエンゼルスに三下り半を叩きつけるかたちはないだろう」
もちろん今夏のトレードがなくてもオフにFA権を獲得し、意中の球団に移籍する権利を得る。
「誰もが認める世界最高の選手だけに、どの球団も喉から手が出るほど欲しいはず。FAになれば資金力がモノを言い、最低でも10年6億ドル(約836億円)の超大型契約が予想されます」(同前)
大谷自身、「優勝したいと思うのは当然」と強豪チームへの“移籍願望”を匂わせるような発言をしたこともある。
だが大谷は「二刀流選手」ということもあり、起用法などを巡ってこれまでも様々な議論があった。移籍先次第では、思わぬ厄介ごとに巻き込まれる可能性もある。多くの球団が移籍先候補として挙がるが、“行ってはいけない球団”はどこか。