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深刻な夏の「頭皮のにおい」、加齢に分泌される皮脂の質が変化することが原因 5つの対策

(写真/GettyImages)

頭皮のにおいの原因は?(写真/GettyImages)

 放っておくと体のあちこちが菌の温床になり、においやすくなる夏。中でも気をつけたいのは、頭皮のにおいだ。気づかぬうちに、不快なにおいを放っているかもしれない。においや髪の専門家に対策を聞いた。

外出先で汗だくに 頭くさいかも…ドライシャンプーでスッキリ!

 体臭の原因となる汗は、皮膚にある汗腺から分泌される。

「汗そのものは99%が水分で無臭です。それなのになぜ嫌なにおいが発生するかといえば、汗腺の働きが悪いからです」と言うのは、『日本人はなぜ臭いと言われるのか』(光文社新書)の著者で内科医の桐村里紗さん。

「汗腺でつくられた汗のもととなる液体は、体外に排出されるまでの間にミネラル分などがろ過され、再吸収されて、極めて水分に近い状態で汗となって排出されます。

 ところが、この汗腺が衰え、ろ過機能が充分に働かないと、本来は再吸収されるはずの成分が残ってしまい、それらが皮脂の常在菌と反応して、臭いにおいを発するようになるのです」(桐村さん)

 中でも夏に深刻なのは、「頭皮のにおい」と、臭気判定士でにおい・かおり環境アドバイザーの石川英一さんは言う。

「某メーカーの試験で、10〜60代の女性40人の頭皮をかいだことがあるのですが、25才くらいまでは洗髪後、48時間経っても不快なにおいがしなかったのですが、20代後半になってくると“もわ〜”としたにおいがするようになり、40代以上になると古い油のようなにおいがしました。これは加齢に伴い、頭皮から分泌される皮脂の質が変化するからです」(石川さん)

 そんなにおいを防ぐには、毎日の洗髪が大切だ。

「ただし、シャンプーをたくさんつけてゴシゴシ洗うと頭皮を傷つけ、かえって乾燥を招き、皮脂の分泌を過剰に促してしまうため、優しく洗うのが鉄則です」と、毛髪診断士で『髪トレ』(主婦の友社)の著書もある余慶尚美さんはすすめる。

「夏はシャンプー前に38℃くらいのお湯で2分程度、予洗いをしてから、シャンプーで優しく揉み洗いしてください。頭皮の毛穴汚れをしっかりと取るためにも、できれば3日に一度はスカルプケアブラシで頭皮の上をくるくると回すように洗うといいでしょう」(余慶さん・以下同)

 洗髪をした後はすぐに乾かすことも大切だ。

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