芸能

植村花菜さんが憧れる上沼恵美子さん「何年経っても私にとっては神様」 少しでも近づくために話術を研究

上沼恵美子さんは私の女神さま、と語る

上沼恵美子さんは私の女神さま、と語る

 誰しもに“憧れる存在”がいるはず。シンガーソングライター・植村花菜さん(40才)の憧れの人は、上沼恵美子さん(68才)だという。植村さんが、上沼さんの魅力について語ります。

 * * *
 私にとって「理想のライブ」とは歌で泣いて、トークで笑ってもらえること。たまに「おしゃべりが上沼恵美子さんみたいですね」と言ってもらえますが、それは私にとっていちばんの褒め言葉。正直、歌や演奏を褒められるよりもうれしく、「よっしゃ! 今日は最高やなぁ!」と叫んでしまいます。

 幼い頃に両親が離婚した私は、子供心につらいと思うことが多くて、そんなときに元気をくれたのが吉本新喜劇、そして上沼恵美子さん(68才)の番組だったんです。おしゃべりだけで人を笑わせるなんてすごい女性だと思い、いつかあんなふうになりたいとずっと憧れていました。

 上沼さんは一見毒舌に見えるけど、相手を傷つけません。しかも1人しゃべりでも対話でも、瞬発力があって頭の回転がものすごく速いんです。

『トイレの神様』がヒットした2010年、上沼さんがMCを務める関西テレビの『快傑えみちゃんねる』に出演させていただきましたが、残念なことに緊張しすぎて何をしゃべったか覚えていません。平常心でパフォーマンスできる訓練を積んで、面白いことを言って上沼さんに認めてもらおうと思っていたのに……。子供の頃から憧れていたかたが目の前に現れると頭のなかが真っ白になって何も面白いことが言えなかった。覚えているのは生で見るとさらに上沼さんのトークはめちゃくちゃ面白かったこと、実際にお会いすると、とても優しくてテレビで見るより背が高いんだなぁと思ったこと。もっとも私のなかでの存在が大きすぎて、オーラで背が高く見えたのかもしれませんが……。

 その後も何回か共演させていただきましたが、何年経っても私にとっては神様で、同じ空間にいられるだけで幸せです。

 いまも少しでも上沼さんに近づくために話術を研究し、「この話題ではこう切り返すんや」「ここはこのツッコミや」と試行錯誤し、その成果をライブに取り入れています。

 2016年末からニューヨークで暮らしていますが、上沼さんの番組が見られないのが寂しい。時々YouTubeなどをチェックしていますが、永遠の憧れだけに、「上沼ロス」から逃れられません。

上沼さんの番組にいつも元気をもらい、励まされていた。写真は1999年放映開始の『ウラネタ芸能ワイド 週刊えみぃSHOW』(読売テレビ)より

上沼さんの番組にいつも元気をもらい、励まされていた。写真は1999年放映開始の『ウラネタ芸能ワイド 週刊えみぃSHOW』(読売テレビ)より

【プロフィール】
植村花菜(うえむら・かな)/1983年、兵庫県生まれ。『ストリートミュージシャンオーディション』で1200組の中からグランプリに選ばれる。2010年、『トイレの神様』が大ヒットし、同年NHK紅白歌合戦に初出場を果たす。現在は米ニューヨーク在住。

※女性セブン2023年9月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン