『摂津峡 花の里温泉 山水館』(大阪府高槻市原3-2-2)
昨年の勝負めし「カツ煮定食」。今年は宿名物のキジ鍋をアレンジした「キジうどん」を注文(『摂津峡 花の里温泉 山水館』大阪府高槻市)
第71期ALSOK杯王将戦 七番勝負 第2局(2022年1月22日・23日)
第72期ALSOK杯王将戦 七番勝負 第2局(2023年1月21日・22日)
名勝負が繰り広げられる対局の舞台には、名湯のある名旅館も多い。藤井七冠らが本拠地とする“将棋の西の聖地”関西将棋会館(大阪市)が来年移転する高槻市は将棋のまちづくりを推進しており、王将戦を誘致した経緯がある。
その対局の宿に選ばれたのが「山水館」だ。2年連続で藤井七冠が第2局に臨んだ貴賓室は、宿泊は受けつけていない。対局の時に表舞台に登場する形だが、遠方から対局室を見学に訪れるファンも多いという。
対局室に用意している最上階の貴賓室「皐月の間」。茶室として造られ、匠の技を尽くした部屋(『摂津峡 花の里温泉 山水館』大阪府高槻市)
2019年以降5年連続で王将戦第2局の舞台となった山水館は、摂津峡の大自然に佇む秘湯の宿(『摂津峡 花の里温泉 山水館』大阪府高槻市)
『常磐ホテル』(山梨県甲府市湯村2-5-21)
湯につかりながら四季折々の庭園の眺めを楽しめる。庭園の中に露天風呂もある(『常磐ホテル』山梨県甲府市)
第6期叡王戦 五番勝負 第2局(2021年8月3日)
1929年創業の「常磐ホテル」は、大山康晴王将が升田幸三八段を制して防衛した1954年の王将戦など数々のタイトル戦の“決着の場”となってきた。ただ、番勝負の終盤は、早く勝敗の決着がつくと以降の対局は消える場合も。今年は名人戦七番勝負の第5局で史上2人目の七冠を達成し、同ホテルでの第6局は“幻の対局”となった。
将棋タイトル戦などの写真、貴重な資料が展示されている「名人の小径」(『常磐ホテル』山梨県甲府市)
対局室となるのは日本庭園に佇む離れの「九重」。ここで数々のタイトル戦が開催されてきた(『常磐ホテル』山梨県甲府市)
将棋界の一大イベント「将棋の日in甲府」(2019年)で宿泊した際に贈られた揮毫。当時、七段(『常磐ホテル』山梨県甲府市)
取材・文/上田千春 撮影/太田真三
※週刊ポスト2023年10月20日号






