伊藤英明の舞台観劇後、スタッフに深々と頭を下げた(2023年9月)

伊藤英明の舞台観劇後、スタッフに深々と頭を下げた(2023年9月)

「辞めないと言ってるでしょう」

 もっとも、木村に独立話が持ち上がったのは今回がはじめてのことではない。1990年代頃からSMAPの解散説は何度も取り沙汰され、むしろ木村はジャニーズ事務所でもっとも独立する可能性が高いタレントだといわれてきた。

「人気絶頂の1996年に発売されたソロ写真集が、木村さんの家族が勤める会社から出版されたことも理由のひとつ。当時は木村さんに独立を思いとどまらせるためにジャニーズ事務所がボーナス代わりに許可したとすら報じられました。この騒動がきっかけで木村さん以外のタレントの待遇も大幅に改善された経緯があるのです」(芸能リポーター)

 中居正広(51才)をはじめ、SMAPのメンバーが長者番付に名を連ねるようになったのもその頃からで、木村の根強い交渉があったからだといわれる。このときの事務所の対応に木村は感謝していたといい、その後、一度も独立を口にすることはなかった。

「2016年にSMAPに独立騒動が持ち上がったときも、木村さんは事務所の聞き取りに対し『はじめから辞めないと言ってるでしょう』ときっぱり否定していました。『マネジャーが不満を持って出ていくのに、なぜ自分たちがついていかなければならないのか』というのが一貫した彼の考えで、最後まで意思を曲げようとはしませんでした」(前出・芸能リポーター)

 SMAPのほかのメンバーとの違いは、木村には家族がいたことだ。

「2000年に、周囲の反対を押し切って木村さんが静香さんと結婚したのは、メリー喜多川副社長(当時)の後押しがあったからだといわれています。静香さんを気に入っていたメリー氏は長女のCocomiさん(22才)が生まれたときには森光子さんを連れて病院に駆け付け、次女のKoki,さん(20才)のこともわが子のようにかわいがっていました。

 彼の性格上、家族同然のつきあいだったジャニーズ事務所を簡単に裏切ることはできない。むしろ、この窮地に対し、“逃げない”という思いでいるんだと思います」(別の芸能関係者)

 都内の閑静な住宅街にある一戸建て。看板に書かれた3つの社名のうち、いちばん上に掲げられているのは静香が経営するプロダクションだ。その下には彼女の楽曲などを管理する音楽出版社。いちばん下にプレートが張られた「有限会社エンジョイ・ゴー・ラッキー」は木村の個人事務所である。

「木村さんが静香さんと結婚した後に設立された会社で、一戸建ては芸能一家である木村ファミリーの拠点です。木村さんは来年以降、ソロの歌手としてアリーナツアーを行う予定があり、2019年10月期に放送された主演ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)の映画化も内定している。再来年以降の仕事に関してもすでにオファーが来ているそうで、円滑に仕事を進めるためにも同社が新会社とエージェント契約を結ぶことになるとみられています」(前出・芸能リポーター)

 今年6月のインタビューで木村はこんな持論を明かしていた。

《僕は、自分が経験して感じたことじゃないと話せない。自分がかっこいいと思うことをやる、ダサいと思うことはしない。“らしさ”っていうのは、その結果でしかないと思う》(『AERA』2023年6月26日号)

 周囲の環境が変わっても彼自身が変わることはない。これからも“キムタクらしさ”を追求し、ファンに届けてくれるはずだ。

※女性セブン2023年10月26日号

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