コンビニ店員から「阪神ファンに気をつけて」
今回はいつものカープ愛に満ち溢れた達川節が聞かれない。その裏にはどんな思いがあるのか。実は、達川氏は9月30日のマツダスタジアムでの阪神対広島戦の解説で、「阪神は広島に下剋上される」と繰り返したことで、SNS上で阪神ファンからバッシングを受ける事件があったのだ。その真意についてこう振り返る。
「カープと横浜が2位争いをしている状況だったのに、対横浜戦の時はフルメンバーだった阪神が、カープ相手には先発が高卒ルーキーの門別(啓人)を起用し、スタメンも大山(悠輔)、佐藤(輝明)、中野(拓夢)以外は控えを使った。それでミスばかりだったので、“こんな野球をやっていたら足をすくわれますよ”と本当のことを言ったんよ。
それで翌日、コンビニにデイリースポーツを買いに行くと、店員から“阪神ファンに気をつけてください”と言われるけえ、何のことかと思ったら、ありがたいことに阪神ファンが熱く反応してくれたそうで。嬉しいことじゃね。無視されていたらつらいけえ。
岡田(彰布)監督まで怒っとるとも聞いたけど、担当記者に聞いたらそんなことはなかった。本人も解説者時代に本音トークしているから、何とも思っていないらしいね。岡田監督とは高校時代からずっとライバルだったし、阪神では一緒にコーチをやった仲。この日(9月30日)も1時間近く話し込んだが、野球をよう知っている。
解説はカープファンにも少しは希望をもってもらわないといけないからね。ただ、カープファンには喜ばれたけど、おかげで大阪の仕事が2本も減った(苦笑)。“評論家を引退しろ”という阪神ファンの声もあるそうじゃけど、プロ野球にクライマックスシリーズがあるように、評論家の敗者復活戦を目指して頑張りたいと思います」