芸能

昭和のアイドルを支える女性コーラスグループ「AMAZONS」、松本伊代とのコラボ、堀ちえみのリハビリでも

活躍を続けるAMAZONS(公式HPより)

活躍を続けるAMAZONS(公式HPより)

 還暦を過ぎても活躍する人は多いが、芸能界でも年を重ねてますます輝きを放つアーティストがいる。注目を集めるのは、メンバー3人が全員オーバー60の女性コーラスグループ「AMAZONS」だ。放送作家でコラムニストの山田美保子さんがその魅力を解説する。

* * *
 松任谷由実、鈴木雅之、久保田利伸、平井堅ら大物アーティストのバックコーラスに参加していたことで知られる“歌って踊れる女性コーラスグループ”が1985年に結成された「AMAZONS」(アマゾンズ)だ。

 メンバーは、松田聖子や河合奈保子がデビューした1980年の1年前、シングル『A BOY』でメジャーデビューし、高い歌唱力を評価されていた大滝裕子に加え斎藤久美、吉川智子の3人だ。その年齢は全員がオーバー60なのだが、抜群のスタイルを誇り、ステージでスイングしながら完璧なハモリを聴かせる様子に、生で彼女たちを観た人たちからは「本当にカッコイイ」「外国人アーティストみたい」と絶賛の声があがっている。

 前述の大物アーティストのみならず、近年は松本伊代、堀ちえみら、「花の82年組」のデビュー40周年メモリアルコンサートに参加しているAMAZONS。

 20日、大手町三井ホールで開催された「松本伊代 Live Tour2023”Journey”」でバックコーラスを務めたのもAMAZONSだった。

 ライブの後半では、伊代が「やってみたかった」というAMAZONSとのコラボが2曲披露された。わざわざ3人に寄せたキラキラの衣装に着替えてきた松本がAMAZONSと並んで歌ったのはキャンディーズの『やさしい悪魔』。振りもコーラスも完璧だった。

 さらには、AMAZONSの結成35周年アニバーサリーライブにてリリースされた『にがい涙』も披露。同局は筒美京平さん作曲による1975年の大ヒット曲で、The Three Degreesのカバーである。

 松本伊代も大ヒット曲をたくさんもつ歌手だし、近年も、親交のある作詞家の湯川れい子氏や、作曲家の船山基紀氏とタッグを組んで精力的に活動。新曲もリリースしている。

 だが、キャンディーズやThe Three Degreesの曲は、曰く、「AMAZONSと一緒に歌いたかった」とのこと。かわいい伊代ちゃんではなく、カッコイイ伊代ちゃんが堪能できるひとときだった。

 同日、会場で見守っていたのは、同期の早見優、堀ちえみ、新井薫子、渡辺めぐみ。さらには先輩の香坂みゆきの姿もみられたが、全員このコラボではノリノリで“縦揺れ”ならぬ“横揺れ”をしながら楽しんでいた。

メンバーの大滝裕子は堀ちえみのリハビリを支えた

 メンバーの大滝裕子は、ボイストレーナーでもあり、舌がんのステージⅣと診断され、舌の大半を切断。一度は歌うことを諦めていた堀ちえみの“リハビリの先生”でもあった。今年2月、『Chiemi Hori 40th+1 Anniversary Live~ちえみちゃん祭り2023~』のステージで大復活した堀は「大滝裕子さんがいなかったら、私はここに立てていない」と涙ながらに感謝していた。

関連記事

トピックス

大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン
イセ食品グループ創業者で元会長の伊勢彦信氏
《小室圭さんに私の裁判弁護を依頼します》眞子さんの“後見人”イセ食品元会長が告白、夫妻のアパートで食事した際に気になった「夫としての資質」
週刊ポスト
ブラジルの元バスケットボール選手が殺人未遂の疑いで逮捕された(SNSより、左は削除済み)
《35秒で61回殴打》ブラジル・元プロバスケ選手がエレベーターで恋人女性を絶え間なく殴り続け、顔面変形の大ケガを負わせる【防犯カメラが捉えた一部始終】
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
《ルフィ事件》「腕を切り落とせ」恐怖の制裁証言も…「藤田は今村のビジネスを全部奪おうとしていた」「小島は組織のナンバー2だった」指示役らの裁判での“攻防戦”
NEWSポストセブン
モンゴルを公式訪問された天皇皇后両陛下(2025年7月12日、撮影/横田紋子)
《麗しのロイヤルブルー》雅子さま、ファッションで示した現地への“敬意” 専門家が絶賛「ロイヤルファミリーとしての矜持を感じた」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン