「動画を確認しましたが、泣いているのは赤ちゃんのようですから教育のしようもない。乳児は言って聞かせて泣き止むものでもないんです。
杖を付いた男性は動画を見た感じからすると、70歳以上の人なんでしょうね。となると団塊の世代を含みますから、彼らが子供の頃は日本が一番うるさかった時代だと思います。子供は泣くのが仕事ですから、そこは社会全体が寛容じゃなきゃいけない」(小林氏)
小林氏はこの男性について、「団塊世代ですと仕事仕事の人生で、自分で子育てはしなかった、そんな時代の人なのかもしれない」とし、「もう一度教育を受ける機会が必要」とする。
「今の時代、学生が教育を受けるのはもちろん、社会に出て働くようになってからも、コンプライアンス講習を受ける必要があるし、部下を持つようになったら管理職としての再教育もあるでしょう。団塊世代の高齢者も時代による考え方の違いを理解するために、今の少子化の現状や子育てのリアルについて再教育を受ける機会があったほうがいい。
子育て中のお母さんはこういう高齢者に出会ったら、『もう少し我慢してください』と毅然とした態度を取ってもいいと思います。『ごめんなさい』と謝る必要はありません」(小林氏)
少子高齢化が進む日本。子育てに対する社会全体の態度を、もう一度考え直す必要があるのかもしれない。