ぽっちゃりしたようにも見える大谷(写真はインスタより)
日本でも“大谷効果”はこれまでの常識を覆してきた。
「大谷選手のCM契約料は、今や1年10億円ともいわれていますが、費用対効果は抜群です。例えば、化粧品会社のコーセーは、2023年から3年30億円という破格のグローバル広告契約を結びました。これは同社と契約したフィギュアスケートの羽生結弦さんの3倍とも言われます。当初は、『さすがに回収は無理かな』と見られていましたが、いざ蓋を開けると、すぐ3月にWBCで世界一とMVPを獲得。最初の『雪肌精』のCM1本だけ、わずか3か月で、売上30億円は軽く超えてしまったそうなんです。羽生さんの時は従来の女性客ばかりでしたが、大谷選手のCM直後からは男性客までこぞって化粧水を買いに走った。新規客が一気に増えたのです。まだ詳細な売上は不明ですが、米国でも化粧品がヒットしているそうなので、最終的には3年30億円の破格の契約金も“安いぐらい”と感じられるかもしれませんね」(広告代理店幹部)
一方、スポーツ関連では、2022年でアシックスとデサントの契約が終了。2023年からは米国メーカーのニューバランスと新たに用具契約を結んでいたが、11月には国内約2万校の全小学校に、そのグローブ約6万個を寄付するニュースが報じられた。「大谷選手の宣伝効果は、企業イメージアップにも商品売上にも大いに貢献中。広告の歴史上で見ても、ここまで優良な“広告塔”は日本で他に見当たりません。まさにバスケットボールとナイキをメジャーに押し上げたMJ(マイケル・ジョーダン)級です」(前出・広告代理店幹部)。
これだけの巨額を手にすると、活躍できない時は批判の声も倍となる。重圧は計り知れないが、少なくとも支払う側のドジャースも、後悔は全く無し。やっかみ派が何を叫ぼうが、大谷とともに栄光と偉業を築く夢に満ち溢れているに違いない。