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伊藤蘭、46年ぶり紅白出場は「スーちゃんの13回忌」という星のめぐり 解散後も仲が良かったキャンディーズ、趣里も「目標は田中さん」

「普通の女の子」に戻っても友情は続いた(右は伊藤

「普通の女の子」に戻っても友情は続いた(右は伊藤、左は田中さん)

 いまでこそ水谷豊(71才)の妻であり、連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)でヒロインを務める趣里(33才)の母として知られるが、往年のファンにとっては、いつまでも「キャンディーズのランちゃん」と言った方がしっくりくるだろう。伊藤蘭(68才)が、約半世紀ぶりにNHK紅白歌合戦に出場する。思い起こせば46年前の1977年は、キャンディーズの一員としての出場だった。

 キャンディーズは、伊藤に藤村美樹さん(ミキちゃん、67才)と田中好子さん(スーちゃん、享年55)を加えた3人組アイドルグループとして1973年にデビュー。だが、人気絶頂だった1978年に、「普通の女の子に戻りたい」という名台詞を残して解散した。

「3人とも活動休止の期間を経て、ランちゃんとスーちゃんは女優の道へ進みました。ミキちゃんは歌手活動をするも、その後、結婚を機に家庭に入りました。解散後は違う方向を向いての活動でしたが、プライベートでは頻繁に連絡を取り、半年に1回は3人で集まっていたといいます。決して“不仲”で解散したわけではなかったので、関係は良好なままでした。3人で集まってよくカラオケを楽しんでいたそうですよ」(芸能関係者)

 特に、女優として活動再開した伊藤は、年下ながらも着実にステップアップする田中さんを師のように仰いだ。

「アイドルから女優への転身の道を切り開いたのはスーちゃんといっても過言ではありません。ランちゃんはスーちゃんの出演作を見て、演技をよく研究していたそうです。演技についての考え方などをお互いに教え合ったこともあったそうです」(前出・芸能関係者)

 1990年には、田中さんは日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた。だが、そのわずか2年後に乳がんが見つかり、その後再発を繰り返す。田中さんは、伊藤と藤村さんの2人にはがん闘病を打ち明けていたという。がん治療をしながら活動を続けていた田中さんだったが、2011年、天国へと旅立った。

「その年、偶然にも趣里さんがオーディションに合格し、女優デビューを果たしました。デビュー時、趣里さんが目標として挙げたのは田中さん。母である伊藤さんと揃って、憧れの気持ちを抱いていたのでしょう」(別の芸能関係者)

 そして、冒頭のように伊藤が紅白に出場する。2023年は、田中さんの死去から12年目──十三回忌の節目の年という星のめぐりだった。

「田中さんの死後も、伊藤さんと藤村さんは連絡を取り合い、2019年に伊藤さんが歌手復帰した際、真っ先に報告したのは藤村さんでした。伊藤さんは音楽活動を再開してから、ステージで歌うときにはいつも3人で立っているという気持ちで臨んでいるそうです」(前出・別の芸能関係者)

 46年ぶりの紅白でも、伊藤の気持ちは“キャンディーズの一員”なのだろう。

※女性セブン2024年1月1日号

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