作家Y「大阪のお笑い関係者は、マユリカを推してきますよね」
K局員「霜降り明星やコロチキ、男性ブランコ、ビスブラなど豊作の年にデビューし、大阪でしっかり揉まれながらちゃんと売れて東京に出てきたコンビですから、大阪勢にとっては期待の星。濃厚接触者になって大阪の賞レースの決勝戦を辞退するなど不運もありましたが、本来ならとっくに売れていてもおかしくないコンビです。圧倒的な場数で磨かれた彼らのネタは、大会を席巻するほどの破壊力を秘めています」
N記者「あとは、ノーマーク枠として怖いのがくらげです。本格的なしゃべくり漫才は聞きやすく、精度が高い。今年、ヨシモト∞ホールの昇格戦で優勝し、レギュラー入りを果たしたので、乗りに乗っているコンビと言えるでしょう。ただ、アロハのほうがツッコミで、ネクタイがボケというのが、初見の人に“不自然さ”を抱かせてしまう気も」
作家Y「そして、最後まで触れなかったのは、今回の出場者の中ですでに売れきってる感もあるモグライダーです」
K局員「正直、生放送の賞レースでは不利ですよね。ふたりのキャラはテレビですでにお馴染みだし、ネタも大体予想がつく。でも、予選ではそんな不利な状況を突破して、大爆笑を獲っていました。過去M-1の優勝予想で、神がかった的中率を見せるDJKOOさんが今大会の優勝をモグライダーだと予想してるのも頷けます」
N記者「ともしげさんの天然がうまいことネタに昇華できるシステムを芝大輔さんが考案しているのが天才的にすごい。予選ではそれが見事にハマり、満場一致の決勝進出だったと思いますが、たしかに生放送のM-1では得も言われぬ緊張感でともしげさんの良さが消えてしまう懸念も。ネタを超えたともしげさんの天然が炸裂したとき、観たことがない究極の漫才が生まれそうです。そういった意味で、最も予測不能なコンビだと言えますね」
作家Y「ちなみに、DJKOOさんの2位はヤ─レンズ、3位はくらげです」
K局員「なるほどなぁ。いいとこつくなぁ(笑い)。2018年の霜降り明星の優勝を当てたことで話題となり、それ以降毎年ベスト3の優勝を予想して、その的中率は驚異の40%」