国内

【現地ルポ・能登半島地震】「深夜に車のドアをガチャガチャと…」被災地を襲う「火事場泥棒」の“卑劣な行為”

穴水町。行方不明者も出ている(2024年1月4日撮影)

穴水町の様子。安否不明者も出ている(2024年1月4日撮影)

 1月1日に発生し、最大震度7を観測した能登半島地震。生存率が下がるとされる「72時間の壁」を迎えたが、現地ではいまも警察や自衛隊による懸命な捜索・救助活動が続いている。一命をとりとめた住民たちはいまも余震の恐怖に怯えながら避難所暮らしを余儀なくされている。そうした中、彼らの不安を煽る“卑劣な行為”が問題になっている。

 NEWSポストセブンの取材班は大規模な火災が発生した輪島市から20キロほど離れた穴水町に向かった。穴水町は震度6強を観測し、輪島市と津波の被害を受けた珠洲市に次ぐ5名の安否不明者がいる(1月4日午前8時時点)。金沢市から穴水町の途中にある志賀町で道が崩落しているため、迂回して、平常時の3倍以上の約6時間かけて穴水町に入った。

 町の道路は至るところが亀裂や土砂崩れで埋まるなどしていて、民家や工場などが崩れ落ちていた。断水、停電も続いていて、携帯の電波もほとんど入らない。唯一、町役場ではWi-Fiが入るようで、多くの住民が連絡や情報を得るために訪れていた。町役場を訪れていた40代女性が語る

「家族や知人への安否確認は取れたんですが、今は情報を得るのに苦労しています。物資が全く届いておらず……食事はなんとか我慢できますが、寒さが本当に厳しくて。毛布が足りていないので避難所では家族で身体を寄せ合っています。非常用電力が枯渇するとも言われていて、どこに行けば暖をとれるか情報を探しています」

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン