芸能

【設立から40年で開催は9回】「東宝シンデレラ」オーディション グループ一丸のプロジェクトから羽ばたいたスターたち

6年ぶりとなった第9回は2022年に開催。1万2701人が応募した

6年ぶりとなった第9回は2022年に開催。1万2701人が応募した(写真提供/東宝芸能)

 芸能界屈指の歴史を誇る「東宝シンデレラ」オーディションの始まりは1984年に遡る。当時、東宝創立50周年の記念イベントとして催されたのが、同オーディションだった。歴代のグランプリ受賞者は、初代・沢口靖子、4代目・野波麻帆、5代目・長澤まさみなど、錚々たる顔ぶれが並ぶ。

「1984年の第1回開催から40年を迎えるなか、前回は2022年の開催で9回目、という非常に長いスパンであることが特徴のひとつです。息の長い俳優をじっくりと育てていきたいという方針で、前の代が広く認知され、世の中に受け入れていただけるようになったタイミングで、次回の開催を検討しています」(東宝芸能・芸能部)

 オーディションはグランプリのほか、将来への期待を込めた審査員特別賞などがあり、グランプリ以外の受賞者が活躍する例も少なくない。第7回審査員特別賞の上白石萌音や、ニュージェネレーション賞の浜辺美波など現在では主役級の俳優が名を連ね、受賞者の層の厚さを感じさせる。2022年開催時にはミュージカル賞も新設され、演劇界での才能を発掘する試みも行なわれた。

「映画や演劇のプロデューサー、東宝芸能のマネージャーなども加わり、さまざまな視点で選考しています。まさに東宝グループが一丸となっての特別なプロジェクトなのです」(東宝芸能・芸能部)

 東宝シンデレラから羽ばたいたスターを紹介しよう。

●正統派で清純派の初“シンデレラ”

沢口靖子 初代グランプリ(1984年)
 1965年生まれ、大阪府出身。記念すべき第1回グランプリ受賞者で、シンデレラ=清純派のイメージを植え付けた。同年の映画『刑事物語3 潮騒の詩』で女優デビュー。テレビ朝日『科捜研の女』シリーズでもお馴染み。シリアスな演技からコミカルな役どころまで自在にこなす。趣味は映画鑑賞、音楽鑑賞、ウォーキング。

沢口靖子 初代グランプリ(1984年)

沢口靖子 初代グランプリ(1984年)。写真提供/東宝芸能

沢口靖子(写真/AFLO)

沢口靖子(写真/AFLO)

●8等身を武器に硬軟演じられる実力派女優

長澤まさみ 第5回グランプリ(2000年)
 1987年生まれ、静岡県出身。当時、史上最年少の12歳でグランプリを受賞。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)の演技で注目される。近年は『MOTHER マザー』(2020年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、数々の賞も受賞。長い手足を活かしたアクションにも定評あり。趣味は料理。

長澤まさみ 第5回グランプリ(2000年)

長澤まさみ 第5回グランプリ(2000年)。写真提供/東宝芸能

長澤まさみ

長澤まさみ

関連記事

トピックス

自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
野球人・江夏豊が球界に伝えておくべきことを語り尽くす(撮影/太田真三)
【江夏豊インタビュー】若い才能のある選手のメジャー移籍は「大いに結構」「頑張ってこいよと後押ししたい」 もし大谷翔平と対戦するなら“こう抑える”
週刊ポスト
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン
11月下旬に札幌ススキノにあるガールズバーで火災が発生(右はInstagramより)
【ススキノ・ガルバ爆発】「男は復縁の望みをまだ持っていた」火をつけた男は交際相手A子さんを巻き込んで死のうと…2匹の犬を失って凶行に
NEWSポストセブン
再婚
女子ゴルフ・古閑美保「42才でのおめでた再婚」していた お相手は“元夫の親友”、所属事務所も入籍と出産を認める
NEWSポストセブン
54歳という若さで天国に旅立った中山美穂さん
【入浴中に不慮の事故】「体の一部がもぎ取られる」「誰より会いたい」急逝・中山美穂さん(享年54)がSNSに心境を吐露していた“世界中の誰より愛した人”への想い
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《真美子さんのバースデー》大谷翔平の “気を遣わせないプレゼント” 新妻の「実用的なものがいい」リクエストに…昨年は“1000億円超のサプライズ”
NEWSポストセブン