「私はもう、友達は持たないでしょう」
1月7日には俳優の中村メイコさんが、昨年12月31日に肺塞栓症のため死去していたことが発表された。2才のときに映画『江戸っ子健ちゃん』でデビュー。天才子役として人気を博し、NHK紅白歌合戦では1959 年から3年連続で司会を務めるお茶の間の人気者だった。
ひばりさんとは雑誌の対談で、中村さんが16才、ひばりさんが13才のときに出会った。子供時代に芸能界入りした感覚をわかりあえる稀有な存在で、気づけば互いの家を行き来するような唯一無二の間柄となったという。
ひばりさんの葬儀で、中村さんはこんな弔辞を読んだ。
《私はもう、友達は持たないでしょう。あなたが最高だったから》
中村さんは、たった一人の「最高の友達」のもとへ旅立っていったのだ。
八代さんにとって「憧れの人」であり、中村さんにとって「唯一の友」だったひばりさん。いまは天国で久々の再会を楽しんでいるだろう。
●1940年1月 天才子役として大活躍
5才の頃の中村さん。同年に2本の映画と1本のドラマ出演を果たすなど、まさに売れっ子。
●2014年5月 美空ひばり記念館オープン記念セレモニー
東京・目黒のひばりさんの自宅一部を公開する『美空ひばり記念館』がオープンすると、郷ひろみやビートたけしらと共に、“最初の客”として訪れた。(左から郷、たけし、中村さん、加藤和也さん)
●1957年 作曲家・神津善行さんと結婚
24才のときに2才年上の神津善行さん(左)と結婚。1男2女をもうけ、「神津ファミリー」として親しまれた。
●2023年10月 「名誉都民」の顕彰式登壇
東京都の発展に力を尽くした「名誉都民」の顕彰式に登壇。「身に余る称号。“メイコがねぇ…”って皆さんびっくりしてらっしゃると思います」と笑顔を見せた。
撮影/『女性セブン』写真部 写真/アフロ
※女性セブン2024年2月1日号