二階堂ふみが女優魂を見せた(時事通信フォト)

主演の二階堂ふみ(時事通信フォト)

 そんなジョンヒョプさんを二階堂さんは、「天真爛漫で優しい。素直に救われる瞬間がたくさんある」「見てくださる方々にとってのオアシスになるんじゃないかな」などと語っていました。

 韓国人俳優やジョンヒョプさんの魅力を生かすような物語をオリジナルで手がけ、しかもじっくり年月をかけて育て上げた“ラブストーリー枠”の「火曜ドラマ」で放送することなど、さまざまな点からTBSの意欲を感じさせられます。その他でも、物語の中で韓国料理やチョコレートなどもフィーチャーされるようであり、それを目当てに見るという女性層もいるのでしょう。

 もし今作が成功したら、ラブストーリーに限らず今後のドラマシーンに韓国人俳優が起用される機会が増え、早ければ来年、再来年のトレンドになる可能性もありそうです。

 昨年大みそかの『NHK紅白歌合戦』がそうだったように、K-POPアーティストが日本の音楽番組に出演することが当たり前のようになりました。韓国人俳優もそれに続く可能性は『Eye Love You』とジョンヒョプさんにかかっていると言っても過言ではないでしょう。その意味でスタッフと彼にとっては、やりがいのあるチャレンジになりそうです。

 ただ、今冬は『君が心をくれたから』(フジテレビ系)、『婚活1000本ノック』(フジテレビ系)、『めぐる未来』(読売テレビ・日本テレビ系)、『不適切にもほどがある』(TBS系)、『正直不動産2』(NHK総合)と、『Eye Love You』を含めて計6作ものファンタジードラマがあり、そのうち4作がラブストーリー。制作サイドが「相手役に韓国人俳優を起用した」という最大のトピックスをどのように伝え、差別化するのかが成否の鍵を握っているのではないでしょうか。

【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。

二階堂ふみ

二階堂ふみがラブストーリーに主演

二階堂ふみ

二階堂ふみ”火曜夜の顔”に?

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン