第2話で「オレは高度成長期の申し子」と熱唱(時事通信フォト)

第2話で「俺は高度成長期の申し子」と熱唱(時事通信フォト)

ドラマのミュージカル場面での「昭和vs令和」

 前述した『不適切にもほどがある!』第2話に戻ろう。終盤、働き方改革は今、国を挙げて推進していると言われた市郎は、こう疑問を投げかける。「そもそも働き方って何だい? 働き方って『がむしゃら』と『馬車馬』以外にあるのかね?」

 そして突然、ミュージカル場面に切り替わって歌い出す。インド映画やかつてのハリウッド映画などに多く見られる突然のミュージカル場面がこのドラマの見どころの一つだ。

“昭和の男”である市郎は歌で気を吐く。昭和10年生まれの市郎は令和6年には88歳、米寿になる。

(市郎)「俺は高度成長期の申し子。朝から晩まで働いて、夢の中でも働いてジジイになった気がした米寿の夜〜」

“令和の男”として“正論”の歌を返すのが渚の夫でフリージャーナリストの谷口だ。

(谷口)「一部の社員に負荷がかからないようシフトを組んで、サービス残業、オーバーワークを防ぐ、それが働き方改革!」

 谷口の歌に合わせてテレビ局の社員たちが「同調圧力」という言葉を唱和する。「断りづらい空気」「帰りづらい空気」「休みづらい空気」「逆らえない空気」と、日本の職場を支配する“空気”をこれでもかと繰り返す谷口と社員たち。最後に谷口は「もうやめよう。定時で帰ろう」「無理して倒れるくらいなら、定時で帰って横になろう!」と呼びかける。

 一方の市郎は「気持ち悪い……」と一言でばっさり切り捨てる。

(市郎)「昭和、昭和って、まるで昭和が悪いみたいに言われるけどさ、少なくとも景気は今よりよかったぜ」

 昭和の時代から見た令和の現代の率直な感想だ。「少なくとも景気は今よりよかった」と言われればさすがの谷口もグウの音も出ない。

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