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《45歳となった俳優・鳥羽潤》「20歳を過ぎてから経験した挫折」世の中を知るために始めた意外な「アルバイト生活」

鳥羽潤

45歳となった鳥羽潤

 17歳の時に映画『ぼくは勉強ができない』(1996年)の主役で華々しくデビューし、日本アカデミー賞新人賞などを受賞した鳥羽潤さん。安達祐実(42)と共演した連続ドラマ『聖龍伝説 LEGEND of St. DRAGON』(日本テレビ系)や、吉川ひなの(44)の恋人役を演じたポッキーのCMでも活躍した。そんな鳥羽さんの近況が気になる。現在、45歳となった鳥羽さんに役者として感じた近年の作品、結婚観、役者のかたわらで始めたアルバイトなどについて聞いてみた。後編では近況を中心に聞いた。【前後編の後編。前編から読む

 * * *
「昨年9月に『アナザーチート』という舞台に立ちました。過去にニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』2部(1997〜1999年にかけて担当)でしゃべらせていただきまして、そのときの作家さんが脚本と演出を担当した作品というご縁で出演しました。それから、来年あたりに配信されるネットのサスペンスドラマの撮影をしていました」

 ネットドラマは人気シリーズの作品だそうだ。

「ネット作品の出演は初めて。時代が変わってきてるのかな、と思いましたね。現場はスタッフも出演者も落ち着いて、作品に集中していると感じました。昔の映画撮影の雰囲気に近いというか。

 でも、演じやすかった、ということはないです。役者としては、与えられた役を頭で理解し、気持ちに落とし込んで、その役を生きる、というスタイルしか僕はできないので……それを表現する場がネット作品だろうと、どんな現場であっても変わらない。僕は自分のことで精一杯です」

 昨年は5月に映画『26時13分』も公開になった。テレビドラマは2022年の『最果てから、徒歩5分』(BSテレ東)が最新。もっとテレビで鳥羽さんを見たい、という声もある。

「事務所が2回変わって環境が変わったり、年齢とともに役も変わったりして、難しさも出てきました。10代の頃は学生役ができ、20代だと新入社員役ができたりしましたが、年齢が上がると役の幅が狭まりますから、チャンスが減ってきたと感じます。

 最初に良いイメージで出させていただいたので、若い頃は悪役を演じるチャンスがあまりなかった。17歳で大きい事務所に選んでいただきデビューしましたが、20歳を過ぎてからは仕事の波も経験し、稼ぎが減ってしんどかった時期もありました」

 確かに、30代後半は舞台出演はあるものの、その他の活動に少し空白を感じる。

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