不安定な収入のなか始めたこととは
不安定な収入のなか始めたこと
プライベートはどうなっているのか。結婚はしたのだろうか。
「していません。ゆくゆくはできるようになったらいいな、という気持ちはあるのですが、できると思ってないです。仕事には波があって、収入が思うようにいかないし、若い頃は自分が稼いで家族を養わないといけない、という気持ちが強くて。そんなことを考えている間に年齢を重ね45歳になったので、子どもがほしいとかというこだわりもないです」
不安定な収入を補うために、アルバイトもしているという。
「以前は会員制ダイニングバーで5年ほど働いていました。10代でデビューして芸能界しか知らなかったので、知り合いだった店長さんに『働かせてほしい』とお願いしました。おかげで、いろんな人と会話をする勉強になりましたし、何とか他人様に提供できるようなパスタが作れるようにもなりましたよ(笑)。
今はボクシングジムで働いています。アマチュア選手のミット打ちの相手をしたり。19歳のとき、五反田にあるワタナベボクシングジムのドアを叩いたのが最初ですね。当時のボクシングジムは今ほど入りやすい雰囲気じゃなかったので、最初の一歩を踏み出すのに勇気がいりました(笑)」
ケガを避けるため実戦には出ていないが、プロのライセンス(JBCボクサー・ライセンス)を持っているのだそうだ。
「食べたことがないものを食べてみたい、とか、まだやったことがないことをやってみたい、という気持ちは強いです。刺激をもらえますから。これからもチャンスがきたら、何でもやってみたいです」
(了。前編から読む)
◆取材・文/中野裕子 写真/山口比佐夫
