ライフ

妻を激怒させる「スイッチ」 昭和なジェンダー意識にご用心!

イメージカット

幻滅するのは一瞬(イメージカット)

 夫婦関係を嘆く声は枚挙に暇がないが、不和の原因について理解が正確でないパターンも多そうだ。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 世の夫のみなさんは重々ご承知のとおり、妻には押すと困った事態を招く「スイッチ」が大量に潜んでいます。「夫にだってあるぞ!」と言いたいかもしれませんけど、張り合っても仕方ありません。まず自分にできるのは、なるべく「押してはいけない 妻のスイッチ」を押さないように気を付けること。それが、末永い夫婦円満への第一歩になります。

 家事、食卓、買い物、実家&義実家、旅行先など、スイッチの密集地帯はあちこちにあります。「おじさん世代」がとくに気を付けたいのが、ジェンダーや容姿や年齢に関連するスイッチ。「昭和なジェンダー意識」が、無意識のうちに「妻のスイッチ」を押して、大惨事を招いてしまうケースは後を絶ちません。

 自分では「オレは十分に今の常識についていけている」と思ってしまいがちなのが、ジェンダー意識の怖いところです。しかも、ここで幻滅されると、人間性まで否定されかねません。妻に愛想を尽かされないために、昭和の感覚を引きずっているおじさん世代の夫が、不用意に口にした言葉で押しがちな5つのスイッチを検証してみましょう。

●スイッチその1

シチュエーション:落ち込んでいたら妻に「どうしたの?」と聞かれた

「女にはわからないよ」

 心配して声をかけてくれた妻のやさしさには感謝していますが、こう聞かれても「じつは……」と話す気になれないのが、昭和世代のプライドであり意地。妻に心配をかけたくないという思いもあります。しかし、この返しはあまりに無謀。妻としては、差し伸べた手を振り払われたことが、まず不愉快です。しかも、無意識に女性を見下していたり、男性である自分を過大評価していたりしている本性が垣間見えて、深く幻滅するでしょう。

●スイッチその2

シチュエーション:体調が悪くて仕事を辞め、今は専業主婦をしている妻に

「いいなあ、俺も主婦になりたいなあ」

 表面的にはうらやましがっている言葉ですが、ぜんぜん仰ぎ見てはいません。それどころか「ラクしやがって」という失礼な気持ちが漏れ出ています。望んで専業主婦をしていたとしても、まったく感謝していないことが丸わかりになって、妻は激しく傷つくでしょう。まして仕方なく仕事を辞めた妻にこれを言ったら、取り返しがつきません。妻が「じゃあ、交代しようか」と言えないのを見越して言っているところも、かなり残念です。

●スイッチその3

シチュエーション:洋服を選びながら「どっちが似合う?」と妻に聞かれた

「どんな服を着ても、たいして変わらないよ」

 忌憚のない意見を言えば、そのとおりかもしれません。「これを言ったらマズイ」とわかってはいても、買い物に延々付き合わされて疲れているときに聞かれると、つい口が滑ってしまいそうです。長年連れ添った妻への甘えがあったり、ウケ狙いだったりという一面もあるかもしれません。自分なりに「三分の理」があったとしても、こう言われた妻は自分の全存在を否定された気になって、その怒りの炎はしばらくは鎮火しないでしょう。

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン