デッドリフトを行う大谷(写真は本人のインスタより)
韓国メディアのルール違反はそれだけではなく、ほかの撮影禁止エリアでも大谷の移動風景などをカメラに収めていたという。
「今シーズンからドジャースに移籍した大谷選手の注目度は際立っています。監督や同僚選手の取材でも、まずは大谷選手に関する質問からスタートすることがほとんどですね。
さらにドジャースは今年の開幕戦(3月20日)を韓国で迎えることから、韓国メディアもキャンプ地に押し寄せた。普段はメジャーリーグの取材に来ない韓国メディアは、いわば“お客さん”ですが、ルールを無視して現場を荒らすような取材をすることもしばしばで、今回の盗撮騒動には番記者たちも怒り心頭ですよ」(在米ジャーナリスト)
「SPOTV」は韓国発のスポーツ専門メディアで、大谷の動画を公開したYouTubeチャンネルの登録者は約70万人にのぼる。“出禁”でやっと懲りたのか、現在はその動画は削除されている。
実は韓国メディアで大谷にまつわる騒動が起きたのは今回が初めてではない。1月5日、大谷は自身のインスタグラムで、能登半島地震の被災地支援のために球団と共同で100万ドル(約1億5000万円)の寄付金を贈ることを発表した。
「このとき、一部の韓国メディアが大谷選手の英文メッセージには『日本海』と記されていて、『東海』の併記がないと領土問題を持ち出して批判的に報じたのです。中には、『大谷が日本人であっても東海との併記表記しないことは明らかに間違ったことだ』という主張を展開する大学教授が、球団に抗議のメールを送ったことまで紹介している記事もありました。被災地が大変なときに、何も領土問題を持ち出さなくても……」(前出・在米スポーツジャーナリスト)
今回のルール破り動画では、大谷がシューズの紐を結びながらあくびをする様子も撮影されていた。ハードな練習の合間に寛げるはずのクラブハウスでの盗撮行為は、大谷からすれば不快なものでしかない。
(後編へ続く)
※女性セブン2024年3月14日号