キャンパスライフが間もなく終わる(2023年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
「成年皇族として、より務めを果たしていく」という決意
愛子さまは3月20日に大学の卒業式を迎えられる。昨年末の卒業論文提出以降、大学の春休み中の現在も、愛子さまは閑散とする学習院大学のキャンパスへ、卒業に向けた手続きや書類の提出などのために足を運ばれていたという。
そして、4月からは日本赤十字社の嘱託職員としてのご勤務が始まる。
「学生から社会人へと変わるこの春は、愛子さまにとって人生の大きな節目です。就職のご準備などもあるため、今回は両陛下とは“別行動”されることになったのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
皇室では、男性皇族は成人の折に伊勢参拝するのが恒例となっていた。これには「成年皇族として、より務めを果たしていく」という決意の意味がある。
「現行の皇室典範では、愛子さまは結婚されれば皇室を出られます。ですが、公務の担い手不足という現在の皇室の状況を考えると、愛子さまがご結婚後もなんらかの形で公的な活動を続けられるのは間違いありません。そればかりか、『愛子天皇』への世間の声は増すばかりで、政治的な議論の行方によっては、即位される可能性もゼロではありません。
今回、被災地への思いは遠くからはせられるにとどめ、伊勢神宮参拝に全集中されることになった背景には、今後『生涯皇族』として皇室の将来を担われる愛子さまの、誓いの意味合いもあるのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
春は門出の季節。愛子さまは、社会人として、皇族としても、新たな一歩を踏み出されようとしている。
※女性セブン2024年3月21日号