国内

《頂き女子“りりちゃん”接見記》人気ユーチューバーコレコレ氏は「自首」をすすめていた

“頂き女子りりちゃん”こと、現在公判中の渡辺真衣被告(写真はYouTubeより)

“頂き女子りりちゃん”こと、現在公判中の渡辺真衣被告(写真はYouTubeより)

“頂き女子りりちゃん”を名乗り、複数の男性から総額2億円をだまし取り、さらにそれらの“所得”を申告せず4000万円を脱税したとして、現在公判中の渡辺真衣被告(25才)。逮捕前に配信していた動画で見せた金髪にピンクのスウェット姿や「おぢ」と呼ぶ年上男性たちから金銭を搾取するテクニックをまとめた「マニュアル」を販売していたこと、だまし取った金銭の大半をホストクラブにつぎ込むいわゆる“ホス狂い”だったことなど、彼女の“素顔”が明らかになるにつれて一部でカルト的な話題を呼び、裁判中の一挙一動が報道されている。渡辺被告はいかにして“りりちゃん”になり、逮捕されたいま何を思うのか──『ホス狂い~歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る~』の著書があるノンフィクションライターの宇都宮直子氏が、彼女の痕跡を追った。(連載3回中の3回目)

 * * * 

《女の子がホスクラに行かなければ、被害がでません。って状態じゃなくてホストクラブの今の観念すてさって、女の子がきても安全ですって状態にしなければ》

 ホス狂いとしてどっぷりつかっていた東京・歌舞伎町の未来について、そんな風に憂いながら、居心地の悪い家庭で育ち、とりわけ父親との確執があったことについて言葉少なに口にする──渡辺被告とのやりとりは「歌舞伎町」と「自らの過去」に大半が占められていたが、接見や手紙を重ねるうちに、少しずつ変化が現れてきた。

「私、勉強がしたいんです。基礎学力をつけたい」

 2回目の接見の際、渡辺被告がそんな風に話していたことを思い出し、英語の参考書を差し入れたことがあった。その後に筆者に届いた手紙には《英語の参考書、はちゃめちゃうれしいです!!届いてからずっーっとこれ見ながら勉強しています!》(以下・《》内は渡辺被告からの手紙のママ)と熱烈な謝辞とともに「勉強したい」と切実に思った理由についても、こうしたためられていた。

《今、義務教育の期間を取り返す絶好のタイミングだと思っています。知識を得ることで、自分への自信をたくさんつけて、もう自分を傷つけるほどの依存をやめられるようになりたいです》
 
“義務教育”の中でもとりわけ学び直したいと切望していたのが「国語」だった。手紙には《私には会話コンプレックスがあるからです》という前置きの後に《私は学生時代、人と会話することがほとんどできませんでした。小、中学の時はぼーっとしていて ほとんどのことに興味関心がなく、みんなの話す話題や会話のスピードについていくことができませんでした(中略)自分でも、私と話してもみんな楽しくないと自覚していて、普通に会話できているような人たちがすごくうらやましかった》と綴られている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《坂口健太郎との熱愛過去》25歳の永野芽郁が男性の共演者を“お兄ちゃん”と呼んできたリアルな事情
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン
愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン