スポーツ

大谷翔平、ホームランボール返還騒動から見えてくる“大谷ブランド”崩壊の危機 「水原一平通訳復帰待望論」も浮上

報道陣の取材に応じるドジャースの大谷翔平(時事通信フォト)

大谷ブランドはどうなる?(時事通信フォト)

 ドジャースの大谷翔平が現地時間4月3日のジャイアンツ戦で放った、移籍第1号のホームランボールを巡って、まさかの騒動が勃発。さらには“大谷ブランドの危機か”とまで囁かれ始めている。

 開幕から40打席ホームランが出なかった大谷だが、3日のジャイアンツ戦でドジャース移籍第1号を放つ。このホームランボールをキャッチしたドジャースファンの女性は、サイン入りの帽子2個、ボール1個、バット1本と引き換えに、ホームランボールを大谷に戻した。

 試合後の会見で大谷は「ファンの人と話して、(ホームランボールを)頂けるということだったので」と日本語でコメント。“球団スタッフがファンの人と話して”という意味だったが、ウィル・アイアトン通訳は「I was able to talk to the fan」と“私(大谷本人)がファンと話した”と英訳していた。

 このコメントを受けて、米メディアがファンの女性に取材すると、女性は大谷とは会っておらず、ドジャースのスタッフも高圧的だったと告白。するとSNSや一部の米メディアで“大谷が嘘をついた”と批判される展開となったのだ。

水原氏でしか訳せない“大谷選手の真意”

 その後、ドジャースとファンの女性は和解。女性を球場に招待し、より貴重な記念品を贈るというが、前通訳の水原一平氏による違法賭博問題に続いて、大谷のイメージダウンにつながる騒動だったことは間違いない。

 今回の誤訳騒動について、日本のネットユーザーたちの間では、

〈一平さんだったらこんな通訳しなかったんだろうなって思うのは自分だけだろうか〉
〈一平さんの不在を改めて痛感します〉
〈一平さんは、そのまま英訳するだけでなく誤解されないように大谷さんの真意が伝わるようちゃんと補足して英訳してたからな〉

 などと、水原氏が通訳のままだったら、今回のような騒動にはならなかったのではないかといった声や“水原通訳復帰待望論”も少なくない。

「水原氏は、大谷選手の専属通訳として日頃からともに過ごし、大谷選手の言葉のニュアンスをしっかり理解していたわけです。“水原氏の英訳はあまりうまくはなかった”という意見もありますが、一方で水原氏でしか訳せない“大谷選手の真意”というものもあったんですよね。

 また、アイアトン通訳は“大谷選手がファンの女性と会っていない”ということをわかっていなかった可能性が高い。つまり、大谷選手の行動をちゃんと把握していなかったからこそ、今回の誤訳が生まれてしまった。大谷選手とつねに一緒に行動している水原氏であれば、こういったミスはなかったでしょう」(スポーツ記者・以下同)

“大谷ブランド”崩壊の危機

 水原氏の違法賭博問題発覚以降、現地メディアでは大谷に対する批判的な報道も増えているという。

「日本国内ではとにかく“完璧人間”“清廉潔白”というイメージが強い大谷選手ですが、アメリカでは必ずしもそうではない。創業者が詐欺罪で有罪判決を受けた、暗号資産交換業大手FTXトレーディングの広告に出ていたことで批判されたこともありますし、“後払い”となったドジャースとの巨額契約も税金逃れではないかとの指摘もある。そこにきて水原氏の違法賭博問題ですから、とにかく風当たりは強い。だからこそ、今回のような騒動もピックアップされやすいし、現地のSNSでネガティブな反応も増えているんです。小さな場外騒動が、大きく拡散されやすい状況にあるのは事実ですね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

第一子を出産した真美子さんと大谷
《デコピンと「ゆったり服」でお出かけ》真美子さん、大谷翔平が明かした「病院通い」に心配の声も…出産直前に見られていた「ポルシェで元気そうな外出」
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
「王子と寝ろ」突然のバス事故で“余命4日”ののち命を絶った女性…告発していた“エプスタイン事件”【11歳を含む未成年者250名以上が被害に】
NEWSポストセブン
日曜劇場『キャスター』(TBS系)で主演を務める俳優の阿部寛
《キャスター、恋は闇…》看板枠でテレビ局を舞台にしたドラマが急増 顕著な「自己批判や自虐」の姿勢 
NEWSポストセブン
人気シンガーソングライターの優里(優里の公式HPより)
《音にクレームが》歌手・優里に“ご近所トラブル”「リフォーム後に騒音が…」本人が直撃に語った真相「音を気にかけてはいるんですけど」
NEWSポストセブン
世界中を旅するロリィタモデルの夕霧わかなさん。身長は133センチ
「毎朝起きると服が血まみれに…」身長133センチのロリィタモデル・夕霧わかな(25)が明かした“アトピーの苦悩”、「両親は可哀想と写真を残していない」オシャレを諦めた過去
NEWSポストセブン
キャンパスライフをスタートされた悠仁さま
《5000字超えの意見書が…》悠仁さまが通う筑波大で警備強化、出入り口封鎖も 一般学生からは「厳しすぎて不便」との声
週刊ポスト
事実上の戦力外となった前田健太(時事通信フォト)
《あなたとの旅はエキサイティングだった》戦力外の前田健太投手、元女性アナの年上妻と別居生活 すでに帰国の「惜別SNS英文」の意味深
NEWSポストセブン
エライザちゃんと両親。Facebookには「どうか、みんな、ベイビーを強く抱きしめ、側から離れないでくれ。この悲しみは耐えられない」と綴っている(SNSより)
「この悲しみは耐えられない」生後7か月の赤ちゃんを愛犬・ピットブルが咬殺 議論を呼ぶ“スイッチが入ると相手が死ぬまで離さない”危険性【米国で悲劇、国内の規制は?】
NEWSポストセブン
1992年にデビューし、アイドルグループ「みるく」のメンバーとして活躍したそめやゆきこさん
《熱湯風呂に9回入湯》元アイドル・そめやゆきこ「初海外の現地でセクシー写真集を撮ると言われて…」両親に勘当され抱え続けた“トラウマ”の過去
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:
【激太りの近況】水原一平氏が収監延期で滞在続ける「家賃2400ドル新居」での“優雅な生活”「テスラに乗り、2匹の愛犬とともに」
NEWSポストセブン
笑顔に隠されたムキムキ女将の知られざる過去とは…
《老舗かまぼこ屋のムキムキ女将》「銭湯ではタオルで身体を隠しちゃう」一心不乱に突き進む“筋肉道”の苦悩と葛藤、1度だけ号泣した過酷減量
NEWSポストセブン
折田楓氏(本人のinstagramより)
「身内にゆるいねアンタら、大変なことになるよ!」 斎藤元彦兵庫県知事と「merchu」折田楓社長の“関係”が県議会委員会で物議《県知事らによる“企業表彰”を受賞》
NEWSポストセブン