半数近くの子どもが3つ以上習い事をしている

「最近、ママ友たちに子どもの習い事について聞いてみたんです。みんなたくさんの習い事をしていて驚きました。平日はすべて習い事でびっちりとか、1日に2つの習い事を掛け持ちしている子もいるみたいなんです。うちの子は週に1回のスイミングだけ。もっといろいろな習い事を経験させるべきでしょうか?」

 習い事にも、GRITを伸ばすためのポイントが隠されています。

 私自身、身近なママ友から子どもがたくさんの習い事に通っている話を聞いてびっくりしたことがありました。我が家と比べてしまって、「うちものんびりしていないで習い事を増やしてあげた方がいいかな?」と心配になってしまう気持ち、よくわかります。

 一般的な家庭ではどのくらい習い事をしているのでしょうか。

 2022年に行われた株式会社イオレによる調査では、12歳以下をアンケート対象として「通わせている習い事の数を教えてください」という質問を行ったものが発表されています。

 結果は、1つ:19.1%、2つ:31.4%、3つ:25.1%、4つ:13.1%、5つ以上:11.3%というものでした。

 3つ以上の習い事をしている子どもが50%近くいるのです。みんな忙しくしているのだなと感じます。

「やめどき」を決めると諦めない心が伸びる

 習い事とGRITの関係性を見ていきましょう。

 子どもの習い事には、続けられるかどうかの問題が付き物です。「やってみたい!」と意気込んで始めること自体は、GRITを伸ばすのにいいことですが、一旦始めたものをすぐに「やっぱりやーめた」と続けなくなるようでは、GRITを伸ばすことはできません。

 だからといって、「嫌だ嫌だ」と思いながらダラダラと続けても、やはりGRITを伸ばすことはできませんし、子どもの心に挫折感のみを残すことにもなりかねません。

 このように、「やめどき」はとても難しい問題です。一定期間まで続けたものの、自分の中で「なんとなくしっくりこない」「手応えが感じられない」といったことに気づいた場合は、柔軟に挑戦を変えていくという姿勢も、GRITを伸ばすには同様に必要なことなのです。

 ただし、次々に変えていくのではなく、「今年いっぱいは続けよう」「5年生になるまでは続けてみよう」といったように、ある程度の条件をつけてやめどきを決めた方がGRITは高まるといわれています。やめどきは、GRITのG(度胸)とI(自発性)に関わります。

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