紗代子夫人とは4人の子宝に恵まれた(代表撮影)
2枚の布団に力士が3人
生活の隅々までが変化するわけだが、紀子さんは「ちゃんこだけは大丈夫でしたね」と話した。
「もちろん食費が倍になるとか、作る量が増えるというのはありますが、2部屋のちゃんこ長が仕切ってくれるので、むしろレパートリーが増える。旧・二子山部屋の伝統のソップ焚き(「ソップ」は鶏ガラの意)も食べられるし、うちのちゃんこの味も喜ばれていましたね。よいところがミックスされて、ちゃんこでの不満はなかった」
寝食の「食」に問題はなかったが、「寝」には苦労があったとも紀子さんは続ける。
「寝るところは大変でした。場所がないのでリフォームを繰り返し、大部屋でも敷布団を2枚くっつけて3人が寝るような状態。とにかくスペースがないので、大部屋いっぱいに布団を敷き詰め、敷布団(の枚数)に関係なくギュウギュウで寝ていましたね。見えない部分もたくさんあったと思うけど、すべてが大変でした」
今回の宮城野部屋の伊勢ヶ濱部屋への転籍は、どういった現象を引き起こすのか。