愛子さまがほぼフルタイム出勤されている(写真/JMPA)

愛子さまがほぼフルタイム出勤されている(写真/JMPA)

雅子さまがいらしても裏方に徹する

 実は愛子さまは、大学4年次が始まった時点では大学院へ進学することを視野に入れられていたという。

「愛子さまは日本文学に魅了され、当初は大学院で研究される道を前提にして過ごされていたそうです。しかし、周囲の友人たちが就職活動に打ち込み、しばしばその話題に触れる様子を見るなかで、愛子さまは考えを変えられ、“社会に出て働くことはいましかできないかもしれない”と就職を決断されたそうです」(学習院関係者)

 研究職ではなく、一般企業のような団体への就職を決めた天皇家のお子様は愛子さまが初めてだった。

「皇室の方々は、ライフワークとして各種研究に取り組まれていますから、今後お立場がどう変化しても、研究職にはかかわることができるでしょう。しかし、外部の団体で一般と同じように働くのは、いつか難しい局面を迎えるかもしれません。まして愛子さまは、皇室の核を担われていくことになるでしょうからなおさらです。“いましかできない”という理由で日赤を選ばれたのも納得できます」(前出・皇室記者)

 皇室という特殊な環境から離れて仕事に打ち込むことには、両陛下も賛成だったようだ。

「皇族だからという理由で優遇される環境に慣れると、自身の能力を過信してしまうことにつながりかねません。例えば眞子さんは、世界最高峰の美術館への就職を希望しましたが結果的に採用には至りませんでした。職場においては、組織としての判断が優先されるはずです。そうした環境に身を置き地道に実務経験を積むことは、必ず将来の役に立つはずだと雅子さまはお考えのようです」(前出・宮内庁関係者)

 愛子さまもまた、雅子さまと同じお考えで、ご自身のお立場へのご自覚もありながら、一方でできる限り“普通”に働きたいという希望を持たれているという。

「愛子さまは日赤内で、『愛子内親王、愛子さまとは呼ばないでほしい』と希望されたそうです。また、5月に行われる全国赤十字大会では、名誉総裁として雅子さまが参加される予定ですが、愛子さまは表に出ることはなく、裏方に徹される方針だと聞いています。友人や同期と同じように、新入社員として“普通”に働くべく、職場では自ら逆境を求めて奮闘されているのでしょう」(日赤関係者)

 仕事に救いを求められている愛子さま。人前では笑みを絶やさないが、その胸中やいかに。

(了。前編から読む

※女性セブン2024年5月9・16日号

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