芸能

《中尾彬さん逝去》妻・池波志乃さんと夫婦で向き合っていた終活 首の「ねじねじ」数を半分にした日のこと【再掲】

中尾彬

亡くなった中尾彬さんと妻の池波志乃さん

 俳優の中尾彬さんが亡くなっていたことがわかった。81歳だった。近いうちにも、所属事務所が公表するとみられる。NEWSポストセブンではかつて『女性セブン』(2018年6月7日号)が実施した、中尾さんと妻・池波志乃さん(69)のインタビュー記事を掲載していた。今回、あらためてその記事を再掲載し、中尾さんと池波さんが向き合っていた「終活」について振り返りたい。

 * * *
彬:初めは“終活”っていう言葉も知らなかった。たまたまテレビ番組で「いろいろ整理しているんだ」と話したら、「それは“終活”ですね」なんて、言われてね。

志乃:ただ整理していただけ。というのも、私たち子供がいないし、年をとってくると、家が3軒もあると大変なの。

彬:じゃあ大きいものから少しずつ片付けていこうって、いろいろ調べたね。木更津にあるアトリエは30年も経っていて、修理しようと思ったら500万円もかかるって言われて驚いたよな。

志乃:窓1枚で500万よ!

彬:家はどんどん壊れていくから、少しずつ整理していこうと決めたけど、とにかくお金がかかる。木更津のアトリエは、撤去代と土地の売却代でほぼトントンだったね。

志乃:沖縄のマンションは、1か月に1度、15年くらい通っていたの。行くと私は掃除をしなきゃならない。彬は、「おれがいると邪魔だから終わった頃に帰ってくる」って、友達とどっか行っちゃって。

彬:…そうだったかなぁ(笑い)。

志乃:「暑いのも気持ちいいわ」と、窓を開けっ放しで掃除して、若い時はそれでよかった。でもある日突然、すごく億劫になってしまって…。女って、どこかでいきなり大変になるのよね。「あれ? 沖縄に来ても掃除ばかりして、何やってるの? 私…」って、急にくたびれてしまった。

彬:男は何でもほしがるじゃない? 別荘を造りたいと思っても、若い時はお金がなくて手に入らない。でも、それが仕事の励みになったし、自分はここまで達成できたという証にもなった。だけど、ずっとは持っていられないんだよね。年をとると若い頃のようには動けなくなるからね。

志乃:家はなくなったけれど、沖縄で出会った友達との縁はずっと続いている。無駄なことなんて、1つもないのね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン