メンバーに思いを伝えた頃、大野はBさんと都内のマンションで半同棲生活を送り、将来のことを話し合っていた。
「すでにBさんとの交際は4年ほど経っていて、結婚の話も持ち上がっていたそうです。大野さんはシングルマザーのBさんのお子さんのことを自分の子供のようにかわいがり、宮古島にも連れて行っていました。Bさんとリゾート計画を立てたとき、大野さんはスケッチブックに蓮の花を描いて施設のシンボルにしたいと話していたそうです」(前出・大野の知人)
Bさんは日陰の女に徹し、プライベートで彼を支え続けたが、トップアイドルとの交際には多くの困難が伴った。いつしか口論になることが増え、すれ違う日々の中で生じたトラブルがきっかけでBさんが身を引く形で破局を迎えている。大野がBさんと暮らすために島に購入した広大な土地は破局後に野ざらしとなり、その後は何年も放置されていた。
「Bさんと別れた後、彼はカラオケでよく嵐の『僕が僕のすべて』を歌っていました。悲しみを乗り越えて、もう一度歩いて行こうと呼びかける失恋ソングを、まるで自分に言い聞かせるように熱を込めて歌っていたのです。彼女と別れても嵐を離れる決意は変わらなかったようで、酔った勢いで『もうアイドルは無理だ』とマイクで叫んだこともありました」(前出・大野の知人)
大野が公の場に出なくなってから約4年の月日が経つ。15周年の2014年9月には、嵐の聖地・ハワイでライブを行い大勢のファンに祝福されたが、25周年の今年はいまのところ大きなイベントが行われる予定はない。
「一時は11月のデビュー日に再集結することを期待する声も上がっていましたが、舞台公演中の松本さんが前日までロンドンに滞在するため実現は難しそう。それでも、5人ともファンの期待に応えたい気持ちは強く、25周年イヤーが続いている間に何らかの形で集まりたいという考えはあるそうです」(芸能リポーター)
ファンにとって朗報となったのが二宮の前向きな発言だった。7月5日に放送された『「二宮孝太郎」×「それSnow Manにやらせて下さい」合体スペシャル』(TBS系)に出演した二宮は、Snow Manの佐久間大介(32才)に「嵐でライブはやらないんですか?」と聞かれ、逡巡しながらもこう答えた。
「うん、やるんじゃない。タイミング次第だけど」
大野も、今年4月に本誌の直撃に応じ、復活ライブについて「どうなんですかねえ」とはぐらかしながらもこう続けた。
「全部これからじゃないかな。いま明言はできないけど、必ず5人で集まって話をします。それほど深刻じゃない感じで今後も話し合っていくと思いますよ」
間もなく完成するリゾート施設に名付けられた蓮には、嵐への大切な思いも込められている。人気絶頂の2008年、アジア各国でツアーを行ったときのパンフレットには、大きな蓮の花に座って釣り糸を垂らす大野の姿があった。2011年にリリースされた嵐の35枚目のシングル『Lotus』は、日本語で蓮や睡蓮を意味する言葉だ。いずれもBさんと出会う前の作品であり、大野が以前から蓮に特別な思いを抱いていたことがうかがえる。
南の島に咲いた一輪の花は、悲しみを乗り越えて前を向いて歩き始めた大野の人生そのもの。いつの日か、5人がリゾートに集まる日が来るかもしれない。
※女性セブン2024年8月22・29日号