数多く目にするのは山奥や農地、山麗の住宅地などの被害ニュースだが、特に夏休み期間に侮れないのが、大勢の家族連れやカップルまでもが訪れる山や川のキャンプ場だという。
「キャンプ場では、夜間、朝方、夕方に食べ物の匂いをたどって出没する可能性があります。バーベキューでの食べ残しの生ゴミの匂いが危険なのです」(前出・狩猟関係者)
管理の行き届いたキャンプ場ではゴミ処理も繊細に行われているが、何よりも来客者たちの自主性が肝心だ。食材は匂いが漏れないケースや袋に入れるのは当然、生ゴミ袋は必ず密封するのがマナーだが、昨今はそうした“当たり前のルール”を守れない学生グループやファミリー層がいるという。
基本的には草食傾向の強いクマだが、1度味を覚えるととたんに肉食に目覚め、再び人間を狙う可能性がある。楽しい夏休みを、まさかの惨劇にせぬように、一人ひとりの安全管理が最重要ポイントになってくる。